47NEWS >  ニュース >  動画ニュース >  Route 66 >  イリノイ州 >  <10> 生きる理由

<10> 生きる理由

【1日目・イリノイ州スプリングフィールド】

 ここは父が経営していたガソリンスタンドの跡地を利用した私営博物館で、看板や古いガソリンのポンプなど、ルート66沿線で使われてきた遺物を、足の踏み場もないほど、びっしりと展示している。
 ビルは「どうだ、すごいコレクションだろ」と胸を張る。
 あまり美しくはないディスプレーなのだが、飾り気のなさが心地よくも感じる。

 「あなたにとってのルート66とは?」。ビルに聞いてみた。

 「夢であり、生きる理由だな」
 どこかユーモラスな風情さえあるビルおじさんに、後光が差した気がした。

 「どうしてそんなに好きなのか」
 「そこに本当の暮らしがあるからだ。アメリカは30年ぐらい前から高速道路が整備されて、どこへもピューンと車で移動できるようになった。それでどうなったか。大都市と大都市が結ばれ、途中にある小さな町や村が忘れ去られた。ルート66の旅では、そんな小さな町の中心部を一つ一つ、丁寧に通ることなる。旅人は、そこに人がいて、それぞれの人生を送っていることを知って、元気になるんだ」

イリノイ州の豆知識一覧
イリノイ州の豆知識一覧

写真ロゴ
Photo

左矢印 右矢印
ビギン ミシガン ルー 日記
シェア シェア レンガ カーリングヒル
ミッチェル

旅行記
旅行記

プロローグ

はじめに

イリノイ州

<1> 出だしから迷子
<2> 小さいのが、いいです
<3> 名物食堂
<4> 縦列駐車マイスター
<5> 序盤は飛ばす(ここから1日目)
<6> ナビが働かない
<7> 高速のわな
<8> ゲストブックの熱い言葉
<9> 合衆国のヒーロー
<10> 生きる理由
<11> 犬の歓迎

ミズーリ州

<12> トムとハックの川(ここから2日目)
<13> カメラを池に
<14> トラック野郎の味
<15> ドライブマナー
<16> クルマの神が
<17> 管制官ユキ(ここから3日目)
<18> 朝焼け浴びる大画面

カンザス州

<19> わずか21キロ
<20> 愛すべきキャラ

オクラホマ州

<21> 伝説のスター
<22> 巨大トーテムポール
<23> うれしい言葉
<24> 太陽が落ちてくる
<25> 孤独と自由(ここから4日目)
<26> マザーロード
<27> 綿畑と通行止め

テキサス州

<28> 58人の村
<29> 突き刺さる車
<30> ちょうど半分(ここから5日目)
<31> 元気の数値

ニューメキシコ州

<32> 車で歩く
<33> 青の泉
<34> 永ちゃんとアメリカ
<35> 親子の像
<36> ぶつけられた!(ここから6日目)
<37> 不吉な電子音
<38> 「通報されたいか」
<39> デッドエンド

アリゾナ州

<40> しつこい泥土
<41> 取り囲まれる
<42> おせっかい(ここから7日目)
<43> いいことが起きそう
<44> 隕石の跡
<45> 岩との会話
<46> シュウちゃんのこと
<47> 絶交と別れ
<48> 嵐の結婚式(ここから8日目)
<49> 飽きない夢
<50> 「カーズ」の町
<51> 陽気男
<52> 心のタイムスリップ
<53> 残る不安
<54> 手のひらに汗(ここから9日目)
<55> ガンマン登場

カリフォルニア州

<56> 白い恐怖
<57> 赤の鮮烈
<58> 映画の舞台
<59> 木賃宿
<60> ビリー・ザ・キッドの携帯電話(ここから10日目)
<61> 1号店
<62> ゴールの手前(ここから11日目)
<63> 東洋人の町
<64> 完走の意味
<65> 大平洋は青かった
<66> 幸せな光景

エピローグ

おわりに