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<5> 序盤は飛ばす(ここから1日目)

【1日目・イリノイ州シカゴ】

 ルールは3つ。

 ①シカゴからロサンゼルスまで、記者とカメラマンの2人で車を運転する。

 もちろん、通訳やコーディネーター、運転手ら現地スタッフは雇わない。
 頼りにするは、僕ら2人の体力と根性、智恵だけだ。

 ②何度か経路の変遷があるルート66のうち、最も古い1920年代の道のりに忠実に走る。

 ルート66は、「インターステート」と呼ばれる高規格の州間高速道路をほとんど使わず、「下道」を行く。日本で言えば、東京から西を行くのに、東名高速道路を使わず、国道1号を走るようなものだ。しかも、最も古い約90年前の経路となると、さらに時代をさかのぼり、江戸の東海道をたどっていく感覚に近い。

 ルートを正確にトレースするために、「ナショナル・ヒストリック・ルート66協会」のサイト http://www.historic66.com/にある「Turn by turn」のコーナーを参照し、アメリカの自動車団体「AAA(トリプルエー)」http://www.aaa.com/のサイトにある地図生成機能を使って、200枚を超えるオリジナルのロードマップを印刷し、持参した。

 ③与えられた出張日数は15日間。

 日本からの往復などをのぞくと、実際にルート66の走破に使えるのは12日間だ。同行のナカジマさんも僕も帰国後すぐに次の仕事が待っているので、滞在日数は延ばせない。
 ルート66関連の書籍やインターネットの情報では、僕らが通る予定の最古ルートに未舗装区間が少なからずあることが分かった。英語では「ダート」と書いてある。きっとただの未舗装ではなく、雨が降るとドロドロになる悪路なのだろう。あるガイドブックには「走破には最低でも2週間かかる」とある。

 「15日間も行くの? いいなあ」。同僚にはうらやましそうに言われたが、こちらの本音は「わずか15日」。4千キロを12日で割ると、1日333キロ。高速なら無理のない距離だが、行くのは、えたいの知れない、アメリカの「旧東海道」だ。
 掛け値なしに、ギリギリの日数だと思う。

 後は、どこまで走って泊まろうと、何を食べようと全くの自由。
 時間が許せば、沿線でのちょっとした寄り道もアリなのだが、しばらくは余裕がないだろう。
 序盤はできる限り飛ばして走ることに決めた。

イリノイ州の豆知識一覧
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旅行記
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プロローグ

はじめに

イリノイ州

<1> 出だしから迷子
<2> 小さいのが、いいです
<3> 名物食堂
<4> 縦列駐車マイスター
<5> 序盤は飛ばす(ここから1日目)
<6> ナビが働かない
<7> 高速のわな
<8> ゲストブックの熱い言葉
<9> 合衆国のヒーロー
<10> 生きる理由
<11> 犬の歓迎

ミズーリ州

<12> トムとハックの川(ここから2日目)
<13> カメラを池に
<14> トラック野郎の味
<15> ドライブマナー
<16> クルマの神が
<17> 管制官ユキ(ここから3日目)
<18> 朝焼け浴びる大画面

カンザス州

<19> わずか21キロ
<20> 愛すべきキャラ

オクラホマ州

<21> 伝説のスター
<22> 巨大トーテムポール
<23> うれしい言葉
<24> 太陽が落ちてくる
<25> 孤独と自由(ここから4日目)
<26> マザーロード
<27> 綿畑と通行止め

テキサス州

<28> 58人の村
<29> 突き刺さる車
<30> ちょうど半分(ここから5日目)
<31> 元気の数値

ニューメキシコ州

<32> 車で歩く
<33> 青の泉
<34> 永ちゃんとアメリカ
<35> 親子の像
<36> ぶつけられた!(ここから6日目)
<37> 不吉な電子音
<38> 「通報されたいか」
<39> デッドエンド

アリゾナ州

<40> しつこい泥土
<41> 取り囲まれる
<42> おせっかい(ここから7日目)
<43> いいことが起きそう
<44> 隕石の跡
<45> 岩との会話
<46> シュウちゃんのこと
<47> 絶交と別れ
<48> 嵐の結婚式(ここから8日目)
<49> 飽きない夢
<50> 「カーズ」の町
<51> 陽気男
<52> 心のタイムスリップ
<53> 残る不安
<54> 手のひらに汗(ここから9日目)
<55> ガンマン登場

カリフォルニア州

<56> 白い恐怖
<57> 赤の鮮烈
<58> 映画の舞台
<59> 木賃宿
<60> ビリー・ザ・キッドの携帯電話(ここから10日目)
<61> 1号店
<62> ゴールの手前(ここから11日目)
<63> 東洋人の町
<64> 完走の意味
<65> 大平洋は青かった
<66> 幸せな光景

エピローグ

おわりに