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<3> 名物食堂

【0日目・イリノイ州シカゴ】

 荷物を預けて地下鉄に乗り、南のループ地区へと移動する。
 ルート66の始点はシカゴの市街地のど真ん中。ここを事前に歩いて周辺を確認しておきたいと思ったためだ。

 最初に訪れたのが、鉄道の駅に近い「ルー・ミッチェル」と言う名の食堂。シカゴからルート66を始める人間なら朝食をここから食べてスタートしなければ、というようなことがアメリカの書籍には載っている。入り口のネオンがレトロで旅愁をそそる。どれどれ、入ってみるか。

 給仕のルビーが、温かい表情で迎えてくれた。
 ケンタッキー出身で、シカゴにあこがれて〝上京〟したという彼女。「この街にないものなんて、ないのよ」と笑う。彼女おすすめの七面鳥とミートローフのサンドイッチを頼む。出てきたのは、サンドイッチというよりは、パンの上に盛られた肉にソースがたっぷり掛かっている食べ物だ。
 「おいしい?」。大味で全部食べるのは苦しいなあ…とは言えず「ベリーグッド」と答えると「そうでしょう」とほほ笑んだ。

 ルート66の始点は、五大湖の一つ、ミシガン湖に近い場所にあるという。
 しばらく歩いて見つけた!
 「ROUTE66 BEGIN」の文字。
 普通に歩いていれば見落としそうな、都会の一角の何げない看板だが、これからの4000キロの旅を思うと、胸の鼓動が高鳴る。

イリノイ州の豆知識一覧
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旅行記
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プロローグ

はじめに

イリノイ州

<1> 出だしから迷子
<2> 小さいのが、いいです
<3> 名物食堂
<4> 縦列駐車マイスター
<5> 序盤は飛ばす(ここから1日目)
<6> ナビが働かない
<7> 高速のわな
<8> ゲストブックの熱い言葉
<9> 合衆国のヒーロー
<10> 生きる理由
<11> 犬の歓迎

ミズーリ州

<12> トムとハックの川(ここから2日目)
<13> カメラを池に
<14> トラック野郎の味
<15> ドライブマナー
<16> クルマの神が
<17> 管制官ユキ(ここから3日目)
<18> 朝焼け浴びる大画面

カンザス州

<19> わずか21キロ
<20> 愛すべきキャラ

オクラホマ州

<21> 伝説のスター
<22> 巨大トーテムポール
<23> うれしい言葉
<24> 太陽が落ちてくる
<25> 孤独と自由(ここから4日目)
<26> マザーロード
<27> 綿畑と通行止め

テキサス州

<28> 58人の村
<29> 突き刺さる車
<30> ちょうど半分(ここから5日目)
<31> 元気の数値

ニューメキシコ州

<32> 車で歩く
<33> 青の泉
<34> 永ちゃんとアメリカ
<35> 親子の像
<36> ぶつけられた!(ここから6日目)
<37> 不吉な電子音
<38> 「通報されたいか」
<39> デッドエンド

アリゾナ州

<40> しつこい泥土
<41> 取り囲まれる
<42> おせっかい(ここから7日目)
<43> いいことが起きそう
<44> 隕石の跡
<45> 岩との会話
<46> シュウちゃんのこと
<47> 絶交と別れ
<48> 嵐の結婚式(ここから8日目)
<49> 飽きない夢
<50> 「カーズ」の町
<51> 陽気男
<52> 心のタイムスリップ
<53> 残る不安
<54> 手のひらに汗(ここから9日目)
<55> ガンマン登場

カリフォルニア州

<56> 白い恐怖
<57> 赤の鮮烈
<58> 映画の舞台
<59> 木賃宿
<60> ビリー・ザ・キッドの携帯電話(ここから10日目)
<61> 1号店
<62> ゴールの手前(ここから11日目)
<63> 東洋人の町
<64> 完走の意味
<65> 大平洋は青かった
<66> 幸せな光景

エピローグ

おわりに