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10年03月17日 08:56

シドニーの夕景

秋田魁新報社 安藤伸一

 

 久々の更新です。帰路の暴風圏ではテンション下がってました。スミマセン。16日朝、目覚めたらシドニーの街が目の前に。携帯電話にスイッチを入れたらアンテナが3本立ちました。4カ月ぶりに見た文明圏は、何となく心に安らぎを与えてくれます。同時に「南極は本来人類が住むべき場所ではないんだな」とあらためて感じました。越冬中の金城隊員から「オーストラリアでは食事の際にお金が要ります。財布を持ってでかけてください」とメールが。貨幣経済の中に戻るのも久しぶりです。昭和基地のバーでいくら飲んでもタダだったのは確かにうれしかったけれど、そろそろ自分で選択して消費したいという欲望に抗しきれなくなっています。

 この日はシドニー沖に停泊。日没時、第二次大戦末期にこの地で散った戦没者の慰霊祭を行いました。南極の壮大な夕景とは比べることはできないけれど、沖から見るたそがれ時のシドニーもなかなかいいものです。「これが夢でさ、朝起きたら昭和基地だったりして」と50次越冬隊員。彼らは1年3カ月ぶりの文明圏に適応するのに、しばらく時間がかかりそうですね。

 きょう17日はいよいよシドニー上陸。観測隊は19日、空路成田に向かいます。僕はしばらくここに残り、白瀬中尉ゆかりの地や人を取材します!



秋田魁新報社 安藤伸一| 03/17 | 08:56


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