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10年02月15日 22:23

さよなら越冬隊

第51次夏隊を乗せたヘリコプターの最終便が13日、昭和基地を飛び立ちました。自衛隊の計らいで、ヘリはカーゴドアを開けたまま浮上。大きく手を振ったり、飛び跳ねたりして見送ってくれる越冬隊員たちをファインダー越しに見ながら、「こんな少ない人数で冬を過ごすのか」と感慨を覚えました。

夏期オペレーションの終盤、セールロンダーネ山地地学調査隊や大陸沿岸で活動していた生物チームが続々と昭和基地入り。夏隊や50次越冬隊も合わせ、100人近い隊員や同行者でにぎわっていたのに、これからは51次越冬隊のわずか28人で基地を守っていくのです。

12月18日に基地入りしてからの時間は濃密でした。同行記者として、南極の自然の凄さと極地で基地を維持していく大変さの両方を経験。観測活動の背後には、きつい環境の中ドロドロになって働く設営隊員たちがいることも知りました。そして、しらせが接岸できないかもしれないという不安の中、隊員たちを鼓舞するかのように明るく振る舞う本吉隊長や工藤越冬隊長のリーダーシップ。接岸後は、作業の遅れを取り戻すために、隊員たちは抜群の集中力を発揮しました。本当に、あっという間の2カ月だった。

越冬隊が開いてくれた「夏隊お疲れさん会」で、夏隊の柏木隆宏隊員がこんなことを言いました。「今までは同じ51次隊だったけれど、これからは夏隊と越冬隊に別れるんだな」。いい大人たちが涙を流しながら抱き合うヘリポートで、僕はその言葉を思い出していました。

「南極観測隊の醍醐味は、濃密な人間関係」とよく言います。南極だから濃密になるのか。南極を志すような人間が集まるから濃密になるのか。あるいはその両方かもしれません。

越冬隊のみんな、お世話になりっぱなしで去ります。ともに汗を流し、酒を酌み交わした日々を、僕は一生忘れないでしょう。来年、充実した表情で帰ってくるみんなと、成田で握手するのを楽しみにしています!



| 02/15 | 22:23


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