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南極を喰らふ

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09年12月06日 21:17

12月6日濃縮ウイスキー(27日目)

澤野林太郎

コンクウイスキーを手にしてうれしそうな石田昌隊員

 気温0度。氷山が見え始めてから気温が急激に下がった。海水温も氷点下。つい2週間ぐらい前は気温30度を越す真夏の赤道上で半袖で甲板をマラソンしていたのがウソみたいだ。氷山も次々と姿を現し始めた。ダウン、ジャンパーなどで完全防寒をして外に出ても寒く感じ、手袋も必要になってきた。日の出は午前2時半ごろ、日の入りは午後9時頃。日照時間が長くなり始めた。1日約18時間近くも日が出ていることになる。南極というこれまで体験したことがない世界に少しずつ近づいているのが分かる。 さて今日は、南極名物「コンクウイスキー」の配布があった。これは南極観測隊員用に歴代、配給されるウイスキー原酒。濃度は蔵出しの55、3度でなかなかの逸品だ。極寒の南極で寒さを内側から防ぐため(?)1人500mlが配られた。ことしの銘柄はニッカの「鶴17年」。サントリーの「角」の年もある。何度も越冬している本山秀明観測隊員は「氷点下50―60度だとウイスキーもシャーベット状になる。でもあのうわずみがさらに濃くってうまいんだよね~」と言う。本山隊員は、氷床コアの専門家。東京・立川にある極地研究所のマイナス50度の部屋にも素足にサンダルで入る寒さ知らずの研究者。濃縮ウイスキーはかつてアルコール度数70度ほどのこともあったという。同室の秋田魁新報の安藤伸一記者は自称ウイスキー通。配布券をなくし必死で探していたが見当たらなかった。別の隊員から何とか配布券を入手しテイスティング。「複数のドライフルーツ、焦がしたメイプルシロップのような味が広がり、シェリー由来と思われる豊かな香りとニッカ自慢のカフェグレーンの強烈なパンチも奥の方に感じられる。余韻は長く続く」とおっしゃっていました。氷山のかけらを浮かべて飲んだらさぞかしうまいことだろう。



澤野林太郎| 12/06 | 21:17 | コメント (2) | コメントを書く


コメント

配布件と交換で手に入れることのできる、ウイスキー…
私はお酒には興味がないのですが、そのウイスキーに南極の
氷を浮かべて飲んでみたいです!いいなあ。ロマンを感じます。
その後、”揺れ”は どうなのでしょう?「叫ぶ60度」にはまだ突入していないですか?

投稿者 もったいなし子 : 2009年12月07日 05:56


はじめまして。安藤さんのブログから飛んできました。
シャーベット状のウィスキーが妙に気になり、思わずコメントです。秋田にも飛良泉という500年以上の歴史を持つ酒蔵が出している「氷結生酒」というのがあります。とてもおいしいのですが・・。ウィスキーのシャーベット・・・ん~気になります。やってみようかな・・。
コンクで体を心から・・いやいや芯からあたためてこれからのお仕事がんばってください。

投稿者 mizj : 2009年12月08日 10:41



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