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黄色の色素 「ルテイン」 目などの健康に効果と |
ホウレンソウなどに豊富に含まれる
カロチノイドの一種「ルテイン」が、健康食品として米国で人気
を集めている。目の疾患をはじめ、心臓病やがんの予防に効果あり、との研究結果が集まりつつあるからだ。
▽光毒性から守る「ルテイン」カロチノイドは紅葉や果物の色など、自然界で色素として働く物質で、抗酸化作用を持つ。ベータカ ロチンやリコピンなど六百種程度が知られる。 ルテインはマリーゴールドの花の黄色の色素で、天然着色料に使われる。ホウレンソウ百グラム中に 約一万マイクログラム含まれるなど、 緑黄色野菜に多く、葉で葉緑素と集光性複合体を構成する。 紫外線により生じる有害な活性酸素の働きを抑え、破壊力が強い波長四二○―四六○ナノメートル (ナノは十億分の一)の青い光を吸収。いわば、光毒性から守る盾の役割を果たしている。 人体では眼球や皮膚、脳、乳房などに存在する。特に光と切り離せない眼球では、水晶体や網膜中央 の光受容体が集中する黄斑(おうはん)などにある。名前の通り、黄斑が黄色いのも豊富なルテインの ためだ。 ▽白内障や加齢黄斑変性(AMD)のリスク低下 米ハーバード大の研究者が約十年前、ルテイン摂取による白内障や加齢黄斑変性(AMD)のリスク 低下を報告。特に、視野の中心がぼやけたり、ゆがむようになるAMDは、米国では高齢者の失明原因 のトップだけに注目された。レーザーを使ったAMD治療法も普及しつつあるが、決め手にはなってい ない。 そんな中、ルテインの摂取で黄斑の色素濃度が増加した、との研究報告もあり、予防や進行防止だけ でなく、治療にも効果があるとの見方も出ている。 葉山眼科クリニック(さいたま市)の葉山隆一院長は 米国留学中にルテインの調査に参加、その効果を目の当たりにし、四年ほど前から治療に使っている。 AMDの患者にルテインを三カ月投与した結果、症状が改善。視力が0・05から0・9に回復した 例のほか、白内障や緑内障でも水晶体白濁の改善などの効果があったといい、「治療にも効果があるの は間違いない」と葉山院長。 有効投与量は一日六ミリグラムとされ、米国では栄養補助食品の錠剤で取るのが一般的。葉山院長は 「ブロッコリーやインゲン豆などにも含まれるが、やはりホウレンソウが一番。加熱にも強く、予防の ためなら、ホウレンソウ一日六十グラム程度でも十分」と話している。 ルテインではこのほか、乳がんや心臓病に効果があるとの研究報告もある。 純粋ルテインをマリーゴールドから抽出しているトップメーカーの ケミンフーズ(米国)によると、 ルテイン配合の健康食品は一九九六年に米国で登場したが、九九年からは爆発的な伸びを見せているという。 |