食酢で降圧って本当?
毎日15ml摂取で効果確認
  
     さまざまな効能が報告されている食酢。疲労回復の促進効果やカルシウムの吸収促進といった科学的に実証されたものから、はっきりしないものまで挙げるとその効能は十指に余るかもしれない。その食酢(酢酸)に血圧の降下作用があることがミツカングループ本社中央研究所などの 臨床試験で分かってきた。毎日15mlとると、明らかに降圧作用があるというのだ。  
  ▽30mlでは15の低下
     軽症、中等症高血圧者51人を対象に食酢30ml相当と食酢15ml相当、さらに乳酸を摂取する3つのグループに分けて、8週間にわたって連日摂取しながら経過を観察した。  それぞれのグループとも年齢は平均で52歳、最高血圧は平均151―152、最低血圧は同90になるように振り分けた。
    すると、食酢を連続摂取したグループはいずれも、6週間目から明らかに血圧が低下した。30mlでは、最高血圧が同15、最低血圧が同約7低下、15mlのグループも最高血圧が同10、最低血圧が同5下がり、8週間目以降、摂取をやめると再び血圧が元に戻り、食酢の効果が確認できたという。
    これに対して乳酸をとった人には、摂取中もその後もほとんど変化が見られなかった。  
 ▽酢酸の効能
     同研究所によると、実験に参加したボランティアは、いずれもそれまでの生活習慣を維持しながら、食酢をとった。食酢の主成分は酢酸で、血圧の低下作用は酢酸による効能らしい。
  「とった食酢の量が多いほど血圧が下がり、30mlまでは健康面に問題がないこともはっきりした。酢酸を主成分とする食酢を使った料理や飲料の長期摂取によって高血圧の予防が期待できる」と同研究所は指摘している。
   このデータについて共同研究した世界保健機関(WHO)循環器疾患予防国際共同研究センターの家森幸男センター長(京大名誉教授)は「食酢の効果は高血圧ラットを使った実験で確かめているが、人間で実証した研究は初めてではないか。ラットの実験では、酢酸が血圧に関係するレニン・アンジオテンシン系の昇圧ホルモンを抑制している可能性を示唆しており、人間も同じかもしれない」と話している。
 ▽難しくない摂取
      それではどうすれば、毎日15mlとることができるか。管理栄養士で医学博士でもある本多京子さんが薦めるのは、食酢とハチミツで作ったハチミツドリンク。「食酢大さじ1杯に同量のハチミツを加え水で薄める。ハイビスカスなどハーブを入れるとさらに飲みやすくなる。また1日1回は酢の物を食べるようにすると、15mlをとるのは難しくない」と説明する。

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