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子宮頚がんに関連 癌研の高度先進医療 |
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子宮頚(けい)がんは早期発見、早期治療で100%治癒も可能な疾患だが、最近ヒトパピローマウイルス(HPV)の特定タイプの感染が、発がんに密接に関連していることが分かってきた。このため、癌(がん)研究会付属病院(東京都豊島区)では、検診時、粘膜に病変が見つかった人に対し、「高度先進医療」として、HPVタイプの判定検査を実施している。 ▽経過観察が大事
現在、高度先進医療としてHPVタイプ検査を実施しているのは同病院だけだ。料金は1万2200円。昨年1年間で111人の女性がこの検査を受けた。
「がん化する率が高いタイプのHPVが見つかったからといって手術してしまうということはない。80%は自然に消えてしまうので、経過観察が大事」と同病院婦人科の片瀬功芳医師は指摘する。
検診では、子宮頚部を観察するとともに、周囲を綿棒でぬぐって粘膜細胞を採取。顕微鏡で細胞の形状をチェックする(細胞診)。
子宮頚がんでは、正常粘膜が、がん化する過程で異形成と呼ばれる段階があると考えられており、この異形成を見つけることも大きな目的だ。
▽高危険型 この細胞診で、細胞核などの形が正常細胞とは異なった細胞になっていることが分かると異形成と呼ぶ。異形成は、HPV感染がほぼ100%関係していることが分かっている。 このため、異形成の細胞からHPVのDNAを検出してタイプを判定する。 HPVは、人にいぼをつくることで知られるウイルス。現在、HPVには大別して皮膚に感染する「皮膚型」と、粘膜に感染する「粘膜型」があり、いぼの形や性格が違うとHPVのタイプも異なる。これまでに約100種類もの多くのタイプが確認されている。 これまでの研究で、HPVが子宮頚がんの原因ではないかと疑われ始め、さらに子宮頚がんの組織中に特定のタイプのHPVが多いことも分かってきた。 高危険型とされるのは16型と18型。日本では52型と58型などもがん組織から高率に見つかる傾向があり、高危険型と考えられている。 ▽がん化しない良性も
「6型、11型は良性で、がん化しないのはほぼ間違いない。ただ最もがん化の率が高い型でも、がん化するのは20%程度」と片瀬医師。「高危険型のHPVが見つかった方は、結果を参考に適正な検診間隔を考えていくことが最高の治療方針と思う」と話している。
また、子宮頚がんは、最近「HPVによる性感染症」と位置づけられるようになり、検査でHPV感染が分かると、ショックを受ける受診者も多いという。
片瀬医師は「偏った情報が独り歩きすることもあるので大変気を遣う。HPVはありふれたウイルスなので、どこで感染したかは分からないことも多い」と指摘している。 (Q&Aに関連質問)
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