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精神的疲労感抜けず |
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立てないほどの強い疲労やけん怠感が半年以上も続く慢性疲労症候群(CFS)。ウイルス感染や免疫異常、慢性的なストレスなどの要因が複雑に絡み合って発病することが分かってきたが、いまだに有効な治療法は確立されておらず、対症療法が行われているだけだ。 ▽2対3で女性が多い
愛知県豊川市民病院の松本美富士・副院長(内科)は「CFS患者の予後を調べた結果、肉体的疲労感はある程度回復するが、精神的な疲労感がなかなか抜けず、社会復帰が困難なことが追跡調査で明らかになった」と指摘している。
調査は、これまで同副院長らが診察し、診断の確実なCFS患者114人を対象に、郵送によるアンケート方式で実施、生活の質(QOL)を調べた。89人(78%)から有効回答を得られた。
CFS患者の予後調査は国内では初めて。患者は発病後1-14・5年(平均5・4年)病気に悩んでおり、平均年齢は36・7歳、男女比は2対3で女性が多かった。
▽著しく悪い身体、精神健康度 CFS患者の重症度を示す10段階評価の「2」、「通常の社会生活、労働も可能だが、疲労を感じることもある」以下のよい状態が半年より長く続く場合を病気からの「回復」とし、QOLの評価は包括的QOL尺度である「SF36」日本版を用いた。 CFSの経過を調べると、ある一定期間で回復する人と長期に持続あるいは再発する2群に分かれた。両者を分ける期間は2・7年だった。 CFSにかかっている時のQOLの状態は、身体・精神健康度とも、一般日本人の健康度と比べて、著しく悪いことも裏付けられた。 ▽必要な重点的ケア 一方、CFSからの回復後は、身体的健康度は一般人のレベルまで戻っているが、精神的健康度は回復にほど遠いままだった。 松本副院長は「CFS患者は回復期にもQOLの回復が不十分で、特に精神的健康度の低下が長期に残っていることが問題。社会復帰するためには患者に見合った重点的なケアが必要と思う」と指摘。「慢性疲労症候群は、日本でも決して少なくないのに、まだ他の病気や精神疾患として扱われているケースが多い」と話している。 |