治験終わり承認申請へ 女性用リアップ
  
 「リアップ」(大正製薬)が発売されてから、ほぼ3年。これまでは男性専用だったが、このほど女性に対する治験が終了。現在、結果の厳密な評価が行われている。海外においては既に女性用も発売されており、順調に行けば、来年中に女性への適応が拡大が期待される。
▽成長期を延ばす作用
 同社セルフメディケーション開発研究所によると、治験は約280人の女性を対象に半分ずつリアップとプラセボ(偽薬)を使用。リアップの成分であるミノキシジルの濃度は男性用と同じ1%を使った。 髪の毛の成長は、毛を作る毛母細胞と、ヘアサイクル(成長期・休止期・退行期)をコントロールする毛乳頭細胞の“共同作業”による。ミノキシジルは毛乳頭細胞に働いて、成長期を延ばす作用がある。 男性の場合、臨床試験でミノキシジルの有効性が確認されているのは、男性ホルモンによる「壮年性(男性型)脱毛症」、つまり円形脱毛症や老人性の脱毛などではなく、通常のはげ、あるいは薄毛に対してとされている。
▽女性にもある男性型脱毛症
 同社医薬研究所の薬学博士、小友(おとも)進さんによると、男性ホルモンは毛髪の成長期を短くする働きがあることが分かっている。「男性の成長期は2-7年。毛髪の長さは成長期の長さで決まり、成長期が短いほど、短く、細くなる」(小友さん)。 男性型脱毛症で、人によって髪の毛の薄さに違いが出るのは、男性ホルモンの量というよりは、男性ホルモンに対する毛髪の受容体の感受性が遺伝的に伝わるからだそうだ。 一方、女性も体内で副腎が男性ホルモンを作っているので、やはり、男性型脱毛症があるという。
▽今年中に承認申請、1年後には
 男性ほどホルモン量は多くないため、それほど目立たないが、男性と同じように生え際後退型や頭頂部が薄くなるタイプ、また毛髪が細くなってまばらになるなどのケースがある。 女性でもこれらのケースでは、ミノキシジルで発毛・育毛の効果が期待できることになる。 治験の対象とされたのは、いずれもこのような男性型脱毛症との診断を受けた女性だった。 同社では「開発スケジュールでいうと、今年中に承認申請し、1年後に発売できれば」と話している。

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