|
|
![]() 低温と乾燥が大好きなインフルエンザウイルス。何回か感染して免疫を持つ大人と比べ、免疫を持たない子供たちは、やはり感染しやすい。本格的な流行期を迎え、心配なのは数は少ないが死亡率が高い インフルエンザ脳症だろう。 今シーズンはA香港型、Aソ連型、B型が流行中。インフルエンザの専門家である、日本鋼管病院(川崎市)小児科の菅谷憲夫部長は「いったん感染すると2-3年は免疫ができる。ウイルスが3種類あって子供たちが2年に1回かかるとして、インフルエンザに強くなるのは小学生ぐらいから。その前の乳幼児期に感染するのはある程度仕方ない」と話す。 インフルエンザ脳症は、インフルエンザウイルス感染による神経合併症の1つとされるが、発病のメカニズムは分かっていない。幼児に特に多く、急な高熱から意識障害、全身のけいれんが起き、進行が速い。死亡率が高く、助かっても脳性まひなどの後遺症が残りやすい。今のところ、治療法は対症療法しかない。 この脳症は、インフルエンザワクチンの集団接種を実施していたときにはほとんど問題にならなかった。しかし、1994年に中止した後、多発してきた。「インフルエンザの感染を防止するワクチンの効果はあまり高くないが、感染が脳症を発病する引き金になっていることは間違いないので、現在はワクチン接種が一番効果的な予防対策と思う」 インフルエンザ脳症は、熱が出て24時間以内に神経症状が出るのが特徴。 一方、この数年、インフルエンザによく効く抗ウイルス薬が相次いで発売され、制限はあるが子供にも使えるようになった。「 抗ウイルス薬が脳症に効くかどうかはまだ分からない」としながらも、菅谷部長は「直接、ウイルスの増殖を抑える薬が使えることは大きい。高熱が出たら、まず、子供を小児科に連れて行って診察を受け、投与を受けることが大事」と話している。 |