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『脳卒中-3』 治療難しいくも膜下出血 中山博文院長 |
―出血性脳卒中について教えてください。 「脳出血は文字通り、脳の奥の細い血管が裂けて出血するものです。出血で影響を受ける範囲が限られるため、くも膜下出血ほど怖くありませんが、重い後遺症が出る場合があります」 ―くも膜下出血は。 「脳の表面とくも膜との間にある脳の太い血管が破れます。影響は脳全体に及び、脳圧が上がって重症化します。脳梗塞(こうそく)急性期の死亡率は約10%ですが、この病気では大体20%の方が亡くなり、重い後遺症も生存者の30%に出ます。年間1万―2万人が発症します」 ―発症の原因は? 「脳動脈瘤(りゅう)という血管のコブが膨らみ、最後に破裂すると考えられます。高血圧の方や喫煙、過度の飲酒習慣がある方に多く、遺伝的要素もあるので、血縁に発症者がいる場合は生活習慣に注意すべきです」 ―治療法は。 「まずは安静と血圧、脳圧管理です。再出血予防のため手術でコブにクリップをはさんだり、カテーテルで血管内からコイルを詰めたりしますが、最重症例では手術できません。その後も再出血や脳梗塞の併発など、危険な状態が起きやすく、治療が難しい病気です」 ―事前に脳動脈瘤を見つけ、カテーテルで予防措置はできませんか。 「そこが悩ましい問題です。カテーテル治療も危険がゼロではありません。一方、コブが必ず破裂するかどうかは分からない。今は発症の危険が高い人だけに実施しています。国内で症例を集め、どういう人にすべきかの調査が進んでいます」 ―症状の特徴は? 「今まで経験したことのない激しい頭痛が突然起き、吐き気を伴った場合はすぐ受診してください。運動障害を伴うことはまれで、意識障害がない場合もあります」
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