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自覚症状ない前立腺がん |
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年配男性を脅かす前立腺がんが急増している。進行が遅いことが大きな特徴だが、
初期は自覚症状がなく、また骨やリンパ節に転移しやすいので、やはり怖い。しか
し、心強いのは他のがんと違い、「PSA」という非常に敏感な“目印”があり、簡
単な血液検査で早期発見ができる点だ。 最近はPSA検査を推進する会も発足し、早期発見に向けたキャンペーンも盛り上 がりつつある。
▽2015年にはトップ前立腺がんは、これまで欧米に多いとされてきたが、高齢社会を迎えた日本では2 015年には罹患(りかん)率、死亡率ともに、がんのトップに躍り出ると予想され ているほど。 11月に東京・銀座のホールで開かれた製薬会社主催の市民公開講座「お父さんの ための前立腺のお話」には、どこから現れたのかと思うほど多くの熟年男性が会場を 埋め尽くした。 「前立腺は青壮年期はクルミ大の大きさだが、加齢とともに大きくなり、残尿感や 頻尿などの不快な症状が出てくる」と東京女子医大病院の東間紘一院長(泌尿器 科)。 しかし、大きくなるだけなら前立腺肥大症で、がんではない。この場合も判別には PSA検査が役立つ。 PSAは「前立腺特異的抗原」の英語の頭文字を取ったものだ。正常値は4未満。 4から10がグレーゾーン。10以上はがんの可能性があり、精密検査が必要とされ る。
▽ネットワークスタイルで慈恵医大の池本庸・助教授(泌尿器科)は「前立腺がんはゆっくり進行するので、 それほど慌てることはない。1年おいてPSA値を調べ、診断することもある。しか し、油断し過ぎては駄目」と話す。 ただ家族、特に兄弟に前立腺がんの人がいる場合は、PSAが低くても注意が必要 という。 一方、12月初めに「三波春夫PSAネットワーク」をスタートさせたのは、前立 腺がんで亡くなった歌手、三波さんの長女、八島美夕紀さんだ。 今後、前立腺がんの早期発見、早期治療のため、PSA検査を受けるよう、さまざ まな場面で呼び掛けていく予定だ。 例えば、病院や医院に置いたはがきや、専用ダイヤルで検査を受けた人からの申告 を受け付け、検査を受けた人の数の伸びを発表していく。 八島さんは「父は健康に非常に気を使う人だったが、PSA検査は受けていなかっ た。父のような前立腺がんによる死亡を1人でも減らしたい。50歳以上の方はぜひ 検査を」と話している。事務局は電話03(3264)6713。 |