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運動競技や入試などで必要以上に緊張し、実力を発揮できないことは結構多い。こうした緊張の中でもリラックスして集中力を増し、いい結果を出せるように開発されたのが、スポーツ心理学の「メンタルトレーニング」。少し練習がいるが、慣れれば簡単。さらに紅茶などに含まれるテアニンという成分が集中力アップを助けることも分かってきた。
「この方法は、最高の力を発揮できるよう、自分の精神面をコントロールするテクニック。他の分野でも応用できる」と関西福祉大の助教授で医学博士の東山明子さん。
▽まず呼吸、ゆっくりと
メンタルトレーニングの基本は「スマイル」。緊張しているとみけんにしわが寄り、肩に力が入る。ほほ笑むことでしわが取れ、筋肉が緩み、リラックスにつながる。
そして大事なことはまず呼吸。ゆっくりと、そして吸う息より吐く息に意識を集中する。長く細く吐いて全部吐き出す。
次の筋弛緩(しかん)法では、息を吸うとき、体の一部にいったん力を入れる。「例えば右手を握る。息を止めたときに最も力を入れて、息を吐きながらゆっくり緩めていくと、全身の力が抜ける」
これなら会議中にでもできる。「繰り返していると体がふわーっと暖かくなる。そのときの弛緩した感覚を味わうことが大事」。体を内側から感じることで、ありのままの自分が感じられる。これを何回か繰り返す。
リラックス状態の脳波にはアルファ波が多く出ていることが分かっているが、普段の生活の中でこれをやっていると、アルファ波が出やすくなって、リラックスしやすくなるという。
▽一杯に20㎎
テアニンは、東山さんが研究途中に出合ったアミノ酸の一種で、うまみの成分。紅茶一杯に20㎎前後含まれている。リラックス効果があることは知られていた。
集中力アップ効果があるか、学生18人を2群に分け、片方はテアニン200㎎を入れた水、他方は水だけを飲んでもらい、注意力や反応時間の変化などを調べた。
その結果、テアニン群で心拍数が減少し、注意力を見るテストでは正答率が20―30%アップ。音への反応時間でも反応時間が速くなり、いずれも有意差があった。
東山さんは「テアニンで、体の余計な力が抜けて成績が上がる効果が期待できる。メンタルトレーニングの手助けにもなりそう」と話している。
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