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『脳卒中-1』 生活の欧米化で様相変化 中山博文院長 |
多くの日本人の命を奪ってきた脳卒中。今でも死因としてはがん、心臓病に次ぎ、患者数はがんよりも多い。予防法は。そして治療の現状は。日本脳卒中協会専務理事を務める中山クリニックの中山博文(なかやま・ひろふみ)院長に聞いた。 ―脳卒中とはどのような病気でしょうか。 「脳の血流障害で、脳細胞が損傷してしまう病気です。血管が詰まる虚血性と血管が破れる出血性があり、前者が脳梗塞(こうそく)、後者は脳出血とくも膜下出血。治療法の進歩で脳梗塞急性期の死亡率こそ10%を切るようになりましたが、障害が残ることも多い怖い病気です」 ―脳細胞が損傷する仕組みは。 「血管が詰まるとその先に血液が届かず、酸素不足になります。出血の場合は、血行障害に加え、漏れた血液が固まった血腫が脳細胞を圧迫する。それで脳細胞が死んでしまうのです。重症度はこれらが起きた場所や規模で決まります」 ―危険因子は? 「一番大きいのが高血圧。そして糖尿病、高脂血症、喫煙、過度の飲酒、肥満など生活習慣病の側面が強い病気です。さらに加齢や遺伝的素因もあります。一般には男性に多いですが、くも膜下出血は女性の方が多くなります」 ―脳卒中の現状は。 「かつては脳出血が大半を占めましたが、今は脳梗塞が70%、脳出血が20%、くも膜下出血が10%の割合です。脳出血が減ったのは、血圧管理が良くなったためです」 ―防対策が効果を上げたのですね。 「ただ食生活の欧米化などで、最近は欧米型の脳梗塞が増えており、糖尿病や高脂血症の対策に力点を移す必要があります。高齢者に多い、心房細動などが原因で起きる心原性塞栓(そくせん)も高齢化とともに増えています」
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