半数に外反母趾の傾向
女性悩ます靴選び

 「スマートな靴を履きたいのに」―。他人には見えない足先の悩み。女性の約半数は外反母趾(ぼし)の傾向があるそうだ。
 女性はヒールの高い靴を履くことが多いため、親指の付け根に負担が集まり外反母趾になりやすいと思われていたが、実はかかとが内側に倒れ込むことが最大の要因であることが分かってきた。
  ▽体重が足の裏の内側に
 外反母趾は、足の親指の付け根の骨が横に開くとともに親指は逆に人さし指側に曲がってくる。
 このため、現在ではパンプスやスニーカーなど、多くのタイプの靴に外反母趾対策を施したものが出ている。つま先が幅広になっているものや、当たっても痛くないように親指の付け根部分を膨らませてあったりする。
 ママさんバレーの選手たちの靴を対象に、スポーツシューズに初めて外反母趾対策を取り入れたアシックスが、あらためて同社直営店で20-60代の女性2万2千人の足を計測したところ、外反母趾ではなかったのは、ほぼ半数の49・8%。残る半数は多少の差はあっても症状が見られた。
 そこで厳密な足の計測データを使って原因を分析すると「外反母趾の人は、かかとの部分が内側に傾き、体重が足の裏の内側にかかっていることが分かった」と同社スポーツ工学研究所主事の西尾功(にしお・いさお)さん。
 「このため、土踏まず部分が低くなって、扁平(へんぺい)足のようになり、親指の付け根付近の接地面積が大きくなっている」という。  
 ▽足首の関節が柔らかい女性
 女性は足首の関節が柔らかく、土踏まずのアーチを支える筋肉も弱いため、かかとが内側へ傾斜する原因となり、それが外反母趾の最大の要因になっているそうだ。
 分析結果から、外反母趾を補正するには、かかとの傾きを治すとともに、土踏まずを盛り上げてアーチも高くすることが必要と分かった。
 同社は中敷きとともに靴型を変えるなど、新たに外反母趾対応の靴を作り出し、今秋「ペダラオーソティックシリーズ」として発売。
 足の親指が曲がる角度によって、2つのタイプがあり、店頭で角度を計測することにより、よりフィットしたものが選べる。靴型が指の形にカットされているため、よりスマートな形が可能となり、快適に歩けるようになったのが特徴という。
 外反母趾対応のスポーツシューズを5年間追跡した調査では、かかとの角度や土踏まずの高さは改善される傾向があるが、外反母趾自体が治るまでにはならないようだ。


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