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患者が増えてきたインフルエンザの治療や予防について、日本臨床内科医会インフルエンザ研究班副班長で廣津医院(川崎市)院長の廣津伸夫医師に聞いた。
―昔は抗生物質を処方されました。
「抗生剤でインフルエンザウイルスはやっつけられません。迅速診断が普及する前は、症状が細菌感染症で起きている可能性があると考え、抗生剤が処方されていたのです。現在でも、インフルエンザにかかった際に鼻水やたんがサラサラでなく黄色いなど、ほかに細菌感染があるような場合は、その治療のために処方することがあります」
―診療後は。
「安静にして、睡眠と水分を十分取ってください。インフルエンザウイルスは乾燥した冷たい空気に強いので、部屋を暖かくして湿度は50―60%に。加湿器がなくても、ストーブにやかんをかけたり、バスタオルを室内に干したりすることで、湿度を保てます」
―看病の注意点を。
「看病する人には『優しさと厳しさが必要』と言っています。子供が患者の場合は、冷たいように思えるでしょうが、自分がうつされないよう、ウイルスを通さないマスクをかけて接すること。また、夜にせきがでることが多いので、同じ部屋に寝ないようにしてください。子供を持つ主婦のほとんどは、家庭内でうつされています」
―熱が下がれば安心ですか。
「タミフルを飲めば、1日半程度で熱は下がります。しかし、ウイルスが完全に消えたわけではなく、数日は人にうつす恐れがあります。川崎市内の小学校を対象に行った調査では、病欠後に登校した児童から感染したとみられる例が14―21%ありました。学校保健法では熱が下がって2日後までは出席停止と定められており、それを厳守することが必要です。大人でも、熱が下がって外出するような場合は、マスクをするなど周囲の人にうつさない配慮が必要です」(次回に続く)
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