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『うつ病 2』 治療で自殺者減を 張賢徳・帝京大助教授 |
―「うつ病は心の風邪」というテレビCMなどで、マイナスイメージはかなり薄まりました 「確かに十年前とは来院する患者さんの状態が様変わりしました。早期の軽い段階で来てくれる人が増え、こうなると治療効果も高くなります。ただキャンペーンには功罪両面があります」 ―というと? 「風邪という言葉には『軽い』という印象がありますが、うつ病治療には最短でも三―四カ月、平均でも半年から一年が必要です。中には何年もかかる人がいます。治療に根気が必要なことを知ってほしいのです」 ―その治療はどのように行われますか 「最近は神経伝達物質の減少を抑えるSSRIなどの良い抗うつ薬があります。ただ薬に反応する人は70%とされ、残念ながら薬だけでは良くならない人もいます。内因性うつ病の場合は薬が比較的よく効きますが、薬の効果がなくても電気ショック療法があります。全身麻酔をして百ボルトの電流を頭に流しますが、90%の人に効果があります」 ―反応性うつ病は 「まずはストレスの原因を取り除くこと。でも例えば『上司と合わない』など除けないストレスもあります。こういう場合は自分を変えます。考え方を変えるのは難しいので、行動から変える。例えば『何があっても八時には家に帰る』とか。専門医によるカウンセリングが重要になります」 ―自殺者増加の影にはうつ病があると言われますが 「その通りです。海外ではうつ病治療を強化することで自殺者が減ったという調査結果があります。米国のデータでは抗うつ薬の使用量増加とともに自殺者が減っています。どんな原因で自殺するにしろ、その段階はうつ病か、うつ状態になっていると考えられます」
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