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患者が増えてきたインフルエンザの治療や予防について、日本臨床内科医会インフルエンザ研究班副班長で廣津医院(川崎市)院長の廣津伸夫医師に聞いた。
―治療薬は。
「A型とB型の両方のインフルエンザウイルスに効果のあるタミフルがほとんどで、医師の診察と処方が必要です。体の細胞内で増殖したウイルスが細胞から出て行くのを阻止する作用があり、症状が出て四十八時間以内に飲めば治りが早いことが確認されています。カプセルのほかに、一歳以上の小児用としてドライシロップもあります」
―服用後に異常な行動を取り、死亡した例も報道されましたが。
「異常行動によるものを含み小児で十五例の死亡が報告されています。しかし、死亡とタミフルとの因果関係について、米食品医薬品局(FDA)や日本小児科学会は否定的で、厚生労働省も『現段階でタミフルの安全性に重大な懸念があるとは考えていない』としています」
―他の治療薬は。
「以前はA型にはアマンタジンがよく使われていましたが、日本臨床内科医会インフルエンザ研究班で調査したところ、服用して熱が下がるまでの時間が年々長くなっていました。アマンタジンが効かない耐性ウイルスが増えていることを示しています。リレンザという吸入薬もあり、今シーズンから五歳以上の小児にも健康保険が効くことになりました」
―解熱剤や家族がもらった薬を飲んでもいいのでしょうか。
「解熱剤は原則として使わないようにしましょう。熱を下げると症状が分からなくなることもあります。アスピリンのように、十五歳未満のインフルエンザ患者には危険な解熱剤もあります。親がもらってきた薬を子供に飲ませるのは、絶対にやめてください。インフルエンザに限らず、薬の効果や副作用には個人差があり、別の人に処方された薬や古い薬は飲まないのが基本です」(次週に続く)
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