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西洋医学や東洋医学、伝承的な療法など幅広い分野を臨床に用いる統合医療に当たる人材を育成する取り組みを、東京都千代田区の特定非営利活動法人(NPO法人)「統合医療塾」が進めている。
同塾は東京女子医大付属青山自然医療研究所クリニックの川嶋朗所長を塾頭に五月に開設。統合医療を「患者の年齢や性別、経済状態のほか、生き方や死生観を踏まえ、西洋医学を基盤として国内外の多様な医療からベストなものを提供する医療」と位置付けている。
▽1期生は12人
公募で入った1期生は、首都圏を中心に内科、整形外科、婦人科など30-70代の医師12人。「西洋医学だけでは患者に応えられない」「患者から統合医療の要求を受けたことがある」などが志望の動機という。
東京都台東区で毎週水曜の夜に講義を実施、月1回は日曜に実習も行っている。
9月下旬の講義は、川嶋塾頭が担当し「日本漢方」をテーマに午後8時に始まった。腹部に触れて診断する腹診や、舌の様子を診る舌診の重要性、体の状態に応じた漢方薬の選び方を説明。「自律神経失調症は漢方が得意とする」「統合医療をやるときは、内容を患者に正確に伝えることが重要」などと語り掛けた。
塾生からは「西洋医学の腹診とやり方が違うのか」「消炎鎮痛剤との併用は」「髄膜炎にはどんな漢方薬がいいのか」などの質問が飛び、午後11時を過ぎてもやりとりは続いた。
▽臨床経験は5年以上
講義ではこれまでに、ハーブ・植物療法や気功などさまざまな分野を取り上げてきた。基礎知識にとどまらず、具体的な症例について、どうして有効・無効だったのかや、手術を拒否するがん患者でどんな治療が可能かなどの観点から検討することもある。治療費もポイントになる。
入塾できるのは、臨床経験が5年以上ある医師、歯科医師、獣医師。受講期間は約1年間で、1期生の受講料は約120万円。来年からの2期生は今秋をめどに募集する予定という。
川嶋塾頭は「統合医療は玉石混交で光の部分と影の部分があり、両方を教え普及を進めたい」と話している。問い合わせ先は塾事務局03(3265)5650、月―木曜の午前10時から午後6時まで。
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