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―どのようにして感染するのですか。
「結核菌は長さ1000分の1㍉から1000分の4㍉程度の棒状。患者のせきやくしゃみの飛沫(ひまつ)に含まれ、近くにいる人が吸い込んで感染します。人に感染させる恐れがあるのは、肺で菌が増殖し、たんの中に菌が検出される人で、日本で発生する患者の約40%。初めて感染した人がすぐに感染源になることは、ありません」
―症状は。
「初めは肺炎と同じように、せきやたんが出て、熱が下がらないなど。たいていの人は免疫が菌の増殖を抑え込むので発病せず、15%くらいの人でそのまま増殖し発病します。また、抑え込んでも、一部は冬眠状態の静止菌となって体内に潜んでいますが、それがどこなのかは分かっていません。静止菌は体の免疫をモニターしていて、免疫力が弱ったとなると暴れ出します」
―そのタイミングは。
「感染してから5年後、10年後、さらに何十年後にも起こります。こうして起きた結核は、感染直後に起こる結核よりも治りにくく、肺の病巣が崩れ空洞ができる。そして呼吸不全になったり心臓の負担が増え心不全を起こしたりします。結核発病の危険は、免疫が強く抑制されているエイズ患者では200倍、糖尿病の人は5倍。関節リウマチに効くTNFアルファ阻害剤を飲んでいる人、人工透析を受けたりしている人なども、注意が必要です」
―肺のほかに症状は。
「菌が血流で全身にばらかまれる粟粒(ぞくりゅう)結核というものもあり、リンパ節のほかに腎臓、腸、目、皮膚など、さまざまな臓器に病気をもたらします。最も怖いのは、菌が脳に達して起きる髄膜炎です。今でも3分の1は死亡、治っても半数近くは脳に重い後遺症が出ます」
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