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急性の大腸炎 |
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下痢や腹痛、下血などの腸炎症状で発症する急性の大腸炎。最近は大腸内視鏡検査
が普及したこともあって、原因不明の大腸炎の中には日常服用することが多い痛み止
め(鎮痛剤)によって起こる薬剤性大腸炎が結構、多そうなことが分かってきた。 「リウマチや腰痛などで服用することが多い鎮痛剤(非ステロイド性抗炎症剤) が、上部消化器の胃や十二指腸に潰瘍(かいよう)を起こすことは知られているが、 大腸でも炎症を起こすことが見つかってきた」と川崎医科大(岡山県倉敷市)消化器内科の本多啓介講師は指摘する。鎮痛剤以外では、腸内の細菌を殺してしまう抗生物質が急性大腸炎を起こすことが知られているという。
▽精密検査で偶然 「薬剤性大腸炎の場合、薬剤服用以外に“証拠”がないため、確定診断がなかなか 難しい」と同講師。すべての可能性を排除した上で患者本人からの詳細な服薬の履歴 の聴取が決め手となる。 鎮痛剤による大腸炎の場合、慢性の貧血や腹痛、突然の下血を契機に診断されるこ とが多い。全く症状がなく、大腸がん検診の便潜血検査で陽性となり、精密検査で偶 然見つかることもあるという。 本多講師が、同医科大で1995年から3年間に実施した大腸内視鏡検査5千例以 上を対象に調べた結果、鎮痛剤によるとみられる急性大腸炎を10症例確認できた。 投与開始から1カ月以内に発症することが多いが、長年服用を続けているときにも 発症することもあり、必ずしも一定していない。その特徴は、腸内に炎症を起こす腸 炎型と、さらに進んで潰瘍ができる潰瘍型の2つに分かれるという。 「つい最近も血便と腹痛を訴えて飛び込んできた原因不明の急性大腸炎の患者がい た。調べてみると、やはり薬剤性の大腸炎で、歯を抜いて、歯科医から抗生物質と痛 み止めの鎮痛剤を処方されてのんでいた」と同講師。 ▽実際にはもっと多そう 薬剤性大腸炎の治療は、まず原因となった、あるいは疑われる薬剤を中止すること が原則で、服用をやめることで自然に回復することが多い。鎮痛剤の場合、病気に よっては服用をやめられないこともあるため、量を減らしたり、種類を変えたりする 必要があるという。 本多講師は「薬剤性大腸炎の診断は難しいが、大腸内視鏡検査や便の潜血検査の普 及で見つかることが多くなった。通常、下痢や腹痛で必ずしも大腸内視鏡検査をする ことはないため気付かないが、実際にはもっと多そうだ」と話している。。 + font> |