『認知症-4


 生活習慣改善で予防を 
本間昭・都老研参事研究員

 



 ―アルツハイマー型以外の認知症は?
 

「2番目に多いのは、脳梗塞(こうそく)や脳出血のあとに起きてくる血管性認知症です。65歳以上で脳血管障害を起こした人の約4割に、認知症が起きると言われています。脳血管障害の予防、つまり生活習慣病の予防が、この認知症の予防につながります。血管性認知症の治療は、脳血管障害を治療して再発を防ぐことです」


 ―ほかには?


   「脳脊髄液(せきずい)の循環が悪くなることが原因の正常圧水頭症や、頭蓋(ずがい)骨の下に血腫ができて認知症の原因になる慢性硬膜下血腫などがあります。これらは外科的な治療ができますし、認知症の原因としては多くはありません。甲状腺機能低下症や特定の種類の貧血で起きてくる認知症など、内科的な治療ができるものもあります」




 ―治療に大事なことはなんでしょう。

「いずれにしても、早い段階で見つけることができなければ治療の効果はあまり期待できなくなります。東京都が行った疫学調査では、家族が最初に気が付いた症状は『最近同じことを何回も言うし、聞いてくる』『話が少し複雑になると理解できなくなる』『同時に二つ言うと一つしか伝わらない』などでした。こういう変化に気が付いたら、すぐに受診してほしいと思います」


 ―アルツハイマー病になりやすい年齢は?

「1番なりやすい年齢は74、75歳ぐらいですが、20―30代でこの病気になった例も知られています。体質的なもののほかに、生活習慣病やライフスタイルなどによっても病気が始まる時期が左右されることが分かってきています」



 ―予防することはできますか。

「最近の研究で、過剰な栄養や運動不足などが認知症の危険因子であることが明らかになってきています。社会的なつながりの乏しい人の方が発症率が高いというデータもあります。生活習慣を少しずつ改善したり、社会的なつながりを豊かにしたりすれば、発症を遅らせることができるのではないかという研究も行われています」


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