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心停止時の除細動器 |
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心臓が止まった人に、電気ショックをかけて心臓の鼓動を再開させる「除細動器」を、一般市民にも使えるようにする方針を厚生労働省が打ち出した。米国では空港など公共的な場所に配置されているほか、州によっては、パトカーに乗せ、救急車より先に到着した警官が使う例もある。 けがや病気の人の命を助けるために、最も近くにいる一般市民が手当てを始め、救急車が搬送、病院での治療につなげる「救命の輪」の一環としての意味も大きく、今後除細動器の使い方の講習など普及方法が鍵になりそうだ。 ▽重さは2.3キロ ![]() 対象となるのは、心臓の状態を自動解析する自動体外式除細動器(AED)。縦、横20センチ、厚さ10センチ、重さ2.3キロ程度の箱になっている。 使い方は、心停止の患者がいた場合に、患者の右鎖骨の下と左脇の下の2カ所に電極を張り付ける。心臓を挟む形で、2カ所からのデータで心臓の状態を把握するとともに、電気ショックをかけるためだ。 AEDの電源を入れると、機械が自動的に解析を始め、電気ショックが必要な心室細動の状態かどうかを調べる。電気ショックが必要となると、「充電します」「患者から離れてください。ボタンを押してください」などと機械が音声で指示する。それに従ってボタンを押すだけだ。取り付けてから電気ショックをかけるまでは約1分間。 効かなかった場合は、エネルギーを上げて3回まで行われる。それでも回復しない場合は、心肺蘇生(そせい)術を行い、救急車へ引き継ぐことが必要だ。 ▽操作は簡単で分かりやすく 日本循環器病学会などが一般市民の使用解禁を厚生労働省に要望していた。「除細動の成功率を決めるのは、誰が行うかではなく、いかに早く行うかということだ」と、同学会AED検討委員会委員長の三田村秀雄慶応大教授。 救急救命士が医師の指示がなくても使えるようになったのは、今年4月。だが、救急車到着までは平均6分かかるとされており、時間がたつに連れ、救命される可能性は低くなる。 三田村教授は「機械の操作は簡単で分かりやすく、非常に使いやすくなった。誤作動の可能性も非常に低くなった」と言う。 厚労省は「使用するのに必要な講習をどのように一般市民に受けてもらうかなど、普及方法を検討したい」としている。 |