ダメージで潤い成分流出
髪の広がり、ごわつき

  髪がまとまらないで広がり、ごわつくのは、カラーリングやドライヤーなどのダメージで毛髪の潤い成分が流出するのが原因とする研究結果を、日用品大手のライオンがまとめた。この潤い成分を補う化合物を補修剤として使い、髪が柔らかくまとまるようになる技術も開発したという。
 毛髪内部にはミクロフィブリルという多数のタンパク繊維が縦方向に走り、その周りを脂質などでできた潤い成分が満たしている。


 
毛髪自体も細く


 同社ビューティケア研究所は、パーマと2回のカラーリング、90度で5分間のドライヤーによってダメージを与え、本来の2倍程度に広がりごわついた髪の構造を解析。すると、ミクロフィブリル同士の平均的な間隔が健康な髪よりも狭くなり、毛髪自体も細くなっていることを確かめた。
 高田康二所長は「髪が傷むと表面のキューティクルがはがれ、そこから潤い成分が流れ出す。その結果、内部構造が不均一になって髪がうねり広がりを招く」と話す。
 カラーリングだけのときより、熱などによる損傷が加わった場合の方が、うねりが多くなることも分かった。
 また、宇都宮大工学部との共同研究で、ダメージを受けた髪の内部に摩擦力が高いところがあると判明。「ごわつきは、摩擦が起きやすくなって髪の繊維の動きが悪くなることが原因と考えられた」(高田所長)。



▽7割に髪の傷み


 さらに、整髪料などの原料として使われているポリオール系化合物に髪の摩擦を減らす効果があることを突き止め、キューティクルがめくれるのを抑え内部繊維を整える成分を併用することで、髪の広がりとごわつきを抑制する技術を開発した。同社は「これを応用し、髪に塗る液状の補修剤をこの秋に製品化する」としている。
 20代後半から30代の約200人を対象にした同社の調査では、髪の傷みを感じている女性は約7割に上り「髪が跳ねてまとまらない」「ごわごわして柔らかい感触にならない」などの悩みが目立つ。
 特に2000年以降、ダメージ意識を持つ人が年々増えており、カラーリングをする人やドライヤーの使用頻度の増加、パーマの流行が原因と考えられるという。







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