『認知症-2』

 中核、周辺の2症状 
本間昭・都老研参事研究員

 



 ―認知症の診断法は?
 

「国際的な基準に従って認知症であるかどうかや、原因の病気を診断できます。認知症というだけでは、おなかが痛い人に腹痛症と言うようなもの。腹痛の原因が分からなければ治療できません。認知症でも同じです。原因によって治療法も異なるからです」

 ―症状について教えてください。

   「大きく分けて2種類あります。1つは認知症になると必ず起きる症状という意味で、中核症状と呼ばれます。これは認知症なのかどうかを診断するときや、認知症の軽い、重いを判断するときに必要です」




 ―具体的には?

 「何回も同じことを聞いたり言ったりする記憶障害、時間や場所の感覚が不確かになる見当識障害、周囲の状況が分からなくなる判断力の障害、言いたい言葉が出てこない、相手の言うことを理解できないなどの言葉の障害、計画や段取りを付けることがうまくできないなどの実行機能障害などがあります」


 ―中核症状以外の症状は?

 「周辺症状と言われる症状です。抑うつ状態、妄想や幻覚、はいかい、食べ物以外のものを口にする異食など、さまざまなものがあります。これらは中核症状から2次的に起きてくる症状です。例えば自分がどこにいるかが不確かになる中核症状が出ると、家の周りでも出かけたまま帰れなくなったりして、結果としてはいかいという周辺症状として見られることがあります」



 ―症状の進み方は?

「原因によっても異なることがありますが、一般的には認知症はゆっくり悪化するため、認知症が軽いときに現れやすい症状や、比較的重くなってから現れてくる症状があります」


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