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社会の高齢化に伴い認知症の患者が増えている。身近な病気であり「自分もなるのでは」と老後を心配する人は多いが、単なる老化現象との誤解も多い。東京都老人総合研究所の本間昭・参事研究員に、認知症の基礎知識を聞いた。
―以前は「痴呆(ちほう)」と呼ばれていました。
「一昨年、呼び方が認知症に変わりました。『痴呆』という呼び方 は、その人の尊厳を重んじるのにふさわしくないということが理由です」
―認知症の人はどれぐらいいるのでしょう。
「要介護認定を受けた人の約半数が認知症と考えられ、その数は 200万人とも言われています。65歳以上の12―13人に1人という 割合です。年齢とともに割合が増え、65歳では1%足らずですが、80歳以上では20%以上です。とても身近な病気と言っていいでしょう」
―認知症を単なる老化現象と思っている人も多いようです。
「認知症が病気だという認識はまだ不十分で、早期受診に結びついていないのが現状です。このような病気は、ほかにあまりないでしょう。患者の尊厳を守るためには病気だという認識が必要ですが、そのために、まず呼び方から変えよう、ということになったわけです。今は医学的な病名でも認知症が使われています」
―どのような病気なのでしょうか。
「一度成熟した知能が、脳や身体の病気によって一時的ではなく持続的に低下して、社会生活や仕事に影響を及ぼす状態をいいます。このように認知症は一つの病気を示すのではなく、さまざまな原因によって起こされる状態です。認知症は年を取ると皆がなるわけではありません」
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