心電図も自分で測る時代に
片手で簡単に

 血圧に次いで、心電図も自分で手軽に測れる時代になった。7月に東芝ライフエレクトロニクスから発売された心電図記憶装置「ハートペット」。楽にポケットに入る大きさ、片手で左胸や手のひらに当てるだけで測れるので、胸がドキドキしたり、痛みがあるなど普段とちょっと違うときに、その場でこまめなチェックができる。
 大きさは縦12.4センチ、横6センチ、厚さ1.8センチで、重さも120グラムと、携帯電話ぐらい。単4電池2本で連続100回の測定が可能。
 実際に測ってみた。服を着ているので、スイッチを入れ、右手でハートペットを握って左の手のひらに当てた。
  ▽30秒で測定
測定が始まると、液晶画面に心電図の波形が表れる。30秒後、測定終了。内容が自動的に解析され、画面に「リズムに乱れはありません」との表示が出た。異常はなかったようだ。
 このほか、測定終了後のアドバイスコメントには「リズムが少し乱れています。気になる場合は医師に相談してください」「波形に少し乱れがあります」などがある。異常があったときには、そのままハートペットを持って受診すれば、そのときの心電図の波形や拍動ごとの心拍数の変動などを医師に診てもらうことができる。ハートペットは12回分の測定記録の保存が可能。
 オープン価格で、実売価格は38,000円ぐらい。また、大きさは変わらないが、パソコンに接続してデータ管理ができる上位機種があり、実売価格は58,000円前後。
 ▽自分のデータを
 自分で心電図が測定できるようになったことについて、大和成和病院(神奈川県大和市)の南淵(なぶち)明宏心臓センター長は「医師からみると、自分のデータを気にして体調を管理しようとする患者の方が、はっきり言ってありがたい。測定を病院だけに任せておく時代は終わったと思う。自分で測った血圧のグラフを持って来る人も多くなった」と指摘する。
 通常、心電図を測定するには胸や手足に電極を何カ所も付け、12種類ほどの波形を取るが、ハートペットは主要な1種類を測定・記録する。
「波形は1種類だが、不整脈はリズムを見ることで確実に診断できる。狭心症などの虚血性疾患も、若干の不便さはあるが十分診断できる。何よりも、異常があったときの記録が残り、あとで見られる点が優れている」と同医師は話している。
      

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