夜つくられる美肌
イタリア美容事情

 夜は肌を再生させるゴールデンタイム。肌ケアをして、この時間帯に良い睡眠を取ると、美しいハリのある肌がよみがえる。特に多くの女性が夜のケアを欠かさないという美容先進国イタリアに肌ケア事情を見た。
 真夏のイタリアは日差しが強く、紫外線が肌に刺さってくる感じだ。その日差しの中、小麦色に日焼けした肌を大胆に露出させた女性の姿が目立つ。「白い肌は『リゾートにも行けないの』って見られる。美しく日焼けした肌はイタリア女性のステータスなのよ」とローマ・スペイン広場前の化粧品店の女性店長。
  ▽翌朝は新しい肌に
 ローマ近郊の温泉ホテル「サルマ・デレ・アル・テルメ」は、エステコースが人気。欧米を中心に日本などから年間約1万人の宿泊客が訪れる。
 コースは、朝起きたらホテル地下から採取されるミネラル豊富な泥を使った全身泥パック、午後はジムや温泉を楽しむ。夜寝る前にはミントなどのハーブティーを飲んでリラックスした後、全身に特製のクリームを塗ってのマッサージ。
 ホテル支配人で皮膚科専門医のジュゼッペ・ラウレンティさんは「クリームは肌のタイプや炎症の有無などを診察し、その人の状態に合わせて特別に調整したものを使っている。心身ともにリラックスする夜にクリームを塗りマッサージして眠ると、翌朝は美しい肌に生まれ変わっている」とその効果を自慢する。
 素肌ケアを研究しているニベア花王研究所は、寝不足で肌荒れの激しい女性6人を対象に、夜に保湿クリームを塗る部分と塗らない部分に分け、保湿度の違いを見たところ、わずか4日でクリームを塗った部分の保湿度は平均63・5%も増えて、弾力性とつやのある肌になることを実証した。
 
▽ゴールデンタイム
 美容と肌荒れ治療が専門の東京・青山研美会クリニックの阿部圭子院長は「肌の再生力が最も活発になるのは眠っている間。特に午後10時-午前2時までの間は肌のゴールデンタイムといわれ、保湿クリームを塗って午後10時には就寝すると、ハリとつやのある肌がよみがえる」と夜の肌ケアの重要性を説く。
 日本人は若い女性を中心に夜のボディーケアをする人が増えているが、一方で夜遅く帰宅して、メークも汚れも落とさず、しかもゴールデンタイムに眠っていない若い人が増えている。阿部院長は「この時間帯にボディーケアをしないで眠ると、肌の再生は遅くなり、角質層が厚くなったり、カサついたりといった肌トラブルにつながり、肌の老化が進み、シミやそばかす、しわができやすくなる」と警告する。

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