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1週間未満で挫折 製薬大手が調査 |
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過去1年間で、たばこを吸う人の28%が禁煙に挑戦したものの、成功した人はこのうちの28%で、ニコチン依存症に陥っていると成功率は半分以下に低下するとの調査結果を製薬大手のファイザー(東京)がまとめた。失敗した人の半数以上は、挑戦から1週間未満で挫折してしまったといい、効果的な禁煙治療の必要性を示している。 ▽1年後に追跡
同社は昨年4月、インターネットによるニコチン依存の調査を全国9400人の男女を対象に実施。今回は同じ人を対象に今年のほぼ同時期に追跡調査を行い、約7040人から回答を得た。ニコチン依存は国際的には精神疾患の一つとされる。たばこをやめられず、血液中の濃度が一定以下になるとイライラする、落ち着かなくなる、集中力が低下するなどの症状が出る。 昨年の調査では、世界保健機関(WHO)の分類や米国精神医学会の診断基準を基に、日本人向けに開発されたスクリーニングテストを行い、71%が依存症と判定されていた。 追跡調査の結果によると、この1年間に禁煙に挑戦したのは回答者の28%に当たる約2000人。挑戦した人のうち成功は28%で、残りの72%は失敗していたが、依存症の有無別に見ると、依存症でなかった人の成功率が48%だったのに対し、依存症の人では23%にとどまった。 ▽イライラ
「身体的にも心理的にもニコチンに依存してしまうこの病気が、禁煙の成功を非常に困難にしている」と、日本禁煙学会理事長の作田学・杏林大医学部客員教授。失敗の理由として最も多く挙げられたのは「イライラに耐えられなかったから」(38%)。次いで「ストレスを解消したかったから」の22%で、ニコチンの離脱症状が大きく影響していることが分かった。 作田さんは「たばこを吸えば、ストレスが解消されると思っている喫煙者が多いが、実際にはたばこへの依存が強くなった結果、ニコチンが切れることによるストレスが生じている」と説明。「たばこ自体がストレスの原因になっていることが正しく理解されていないのも、禁煙の成功を妨げる原因と考えられる」と指摘する。一番効果的な方法は、医療関係者による適切な指導や薬による禁煙治療だという。 ▽最初が鍵 調査では、禁煙に失敗した人に、再びたばこを吸ったのは禁煙開始から何日目くらいだったかも尋ねた。「3日以内」が32%と最も多く、「4日―1週間未満」(23%)も合わせて半数超が1週間以内に挫折していた。 北里研究所病院(東京)で禁煙外来を担当する鈴木幸男・呼吸器内科部長も「禁煙成功のカギを握るのは最初の1、2週間だ」と話す。 鈴木さんは、ニコチン依存症患者の禁煙補助薬として昨年発売された内服薬「チャンピックス(一般名バレニクリン酒石酸塩)」を、昨年6月から今年3月までに処方した男女72人を分析した。 4週間以上禁煙が継続し「成功」と判断されたのは63%。成功した人は薬の服用開始後、喫煙本数が急激に減る傾向が強かった。2週間以内に本数をゼロにできれば、最終的な禁煙成功率も高いことが分かった。 鈴木さんは「失敗した人は禁煙外来を受診する回数も少ない。きちんと通ってもらうことが大事で、治療の“スタートダッシュ”の方法論を確立することが必要だ」と話している。(共同通信 江頭建彦) (2009/05/26) +font> |