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腹腔鏡手術に新手法 |
胆のう管や胆のうに胆汁の成分が固まってできる結石(胆石)の治療で、一般的となった腹腔による切除手術の際、胆汁を蛍光色素で光らせ、切るべき部位を浮かび上がらせることで手術をより安全に行う手法を、社会保険中央総合病院(東京都新宿区)の石沢武彰医師らが開発した。
問題は、胆のう管などは脂肪に埋もれていることが多く、どこにあるのか分かりづらいことだ。年間約6万件行われている手術の約0・7%で、総胆管を傷つけるミスが発生しているという。石沢医師らは、肝機能検査薬として広く使われ、近赤外光を照射すると蛍光を発するインドシアニングリーン(ICG)に注目。患者の静脈に注射すると、約30分後には胆汁の中に含まれることを発見した。 浜松ホトニクス(浜松市)が開発した、近赤外光の照射と観察が可能な腹腔鏡で見ると、胆汁が含まれる胆のうや胆のう管、総胆管の位置関係を容易に把握することができた。 2008年7月から09年2月にかけ、25人の胆石症患者に対し、肝機能検査に用いる量の約5分の1のICGを注射し、近赤外光を照射。すべてのケースで切除部を浮かび上がらせることができ、蛍光は3―5時間の手術中、継続したという。 従来は造影剤を投与後、エックス線で切除部を確認していたが、今回の手法なら被ばくなどの問題が小さい。「手術中にリアルタイムで確認ができるのも利点だ。腹腔鏡を操作すれば、通常の可視光による映像も見ることができ、手術中に何度も切り替えて確認できる」と、石沢医師。 使用した腹腔鏡は試作機のため、普及は少し先になる見通しだが、改良するべき点は可視光の映像をより鮮明にすることぐらいだという。日本内視鏡外科学会の理事も務める同病院の万代恭嗣院長は「極めて有効な手法で、将来は手術に必須の技術になるのではないか」と話している。 (2009/04/21) +font> |