脳卒中患者を長期間追跡
福岡で大規模データベース
 脳卒中で治療を受けた患者の約2千項目にも及ぶ情報をデータベース化。経過を長期間追跡し、原因の解明や予防、効果的な治療法開発につなげようという大規模な研究が福岡県内で進んでいる。開始1年半で約1800人を登録。患者の血液も保存し、遺伝子やタンパク質研究など将来の医学の進歩にも備えている。
 日本人の死因ではがん、心臓病に次ぎ3番目だが「診療指針などは欧米の研究を基にしたものが大半で、日本人のデータは非常に少なかった」と、研究の中心となる九州大大学院医学研究院病態機能内科学(飯田三雄教授)の北園孝成講師。
 「福岡脳卒中データベース」と名付けられた今回の研究は、九州大で01年に検討が始まり07年6月に登録を開始。現在は九州大病院のほか、診断基準や治療方針が同じ県内の7つの総合病院も協力している。
 その後も退院や転院の有無にかかわらず3カ月後、半年後、1年後、2年後と定期的に手紙や電話で状況を確認。再発時には診療情報も追加していく。
 これとは別に、参加病院が過去に診療した脳卒中患者に関する情報も、個人情報が特定されない形で登録し、追跡研究のデータと比較できるようにする。
 今後は毎年1500人ほどの情報が登録されていく見通しで、北園さんは「現在2、30代の人が脳卒中の多発年齢になるころには生活環境や治療法も変わるだろうが、精度の高い研究を継続し、次世代にも役立つようにしたい」と話している。 (2009/03/17)

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