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炎症を指標にスタチン投与 |
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悪玉(LDL)コレステロールの検査数値が高いと心筋梗塞や脳卒中といった心血管病の危険性が高まるが、現在の治療指針で数値が正常範囲の人でも、発症する人は少なくない。 そこで、動脈硬化性の心血管病と関連する炎症の指標「高感度CRP」を使用。この検査値が高い一方で、悪玉コレステロールの値は治療が必要ない人とされる人に、抗コレステロール薬スタチンの一種を投与する大規模臨床試験が行われた。 結果は心血管病の危険性が過去にないレベルで減少。専門家は効果的な発症予防に役立つのではないかと注目している。
CRPは、体内で炎症が起きると肝臓でつくられるタンパク質で、動脈硬化でも値が上昇。過去の別の研究で、動脈硬化性の心血管病と関連があることも分かっている。今回の試験は全体を2群に分け、一方に日本でも使われている「ロスバスタチン(一般名)」、もう一方に偽薬を投与。心筋梗塞、脳卒中などを発症する危険性や死亡率を比較した。投与量は1日20ミリグラムで、日本では重症患者らの最大用量に当たる。 米医学誌などに発表された結果によると、スタチン投与群では心血管病発症の危険性が全体で44%低下。病気別に見ると心筋梗塞が54%、脳卒中が48%の低下で、死亡率も全体で20%下がった。明確な効果が確認され試験は途中で終了した。 スタチン投与群では、悪玉コレステロール値が偽薬群の半分のレベルに下がっており、これが発症の危険性減少に関与したと考えられている。筋障害や肝臓・腎臓の障害、脳出血など副作用の発生頻度は、2つの群で差がなかった。 山崎力東京大教授(臨床疫学システム)は「日本人でも高感度CRPはメタボリック症候群や喫煙などと関連するとの研究がある。悪玉の数値とは別の観点で心血管病の危険性の高い人を見つけ、効果の高いスタチンで数値を積極的に下げることで、発症予防にかなり役立つのではないか」と話している。 (2009/02/17) +font> |