糖化アルブミンで糖尿検査
日赤、献血時に導入
 日本赤十字社が献血時に無料で行っている健康チェックの対象に、3月中旬から新たに糖尿病の検査が加わる。グリコアルブミン(糖化アルブミン)と呼ばれるタンパク質を測定することにより、自動分析装置でも検査できることから実現した。
 日赤はこれまでも献血協力者へのサービスとして、肝機能やコレステロール値の測定結果を郵送で通知していたが、この項目として追加される。
 糖尿病は、膵臓からのインスリン分泌が低下して血液中のブドウ糖濃度(血糖値)が高くなり、網膜症や腎症、心筋梗塞、脳梗塞などさまざまな合併症を引き起こす。
 厚生労働省が実施した2007年の国民健康・栄養調査では、糖尿病の疑いがある成人は推計で2210万人に上り、06年調査に比べ340万人の大幅増。日赤は「献血協力者の健康管理に役立てば」と話しており、新たなサービスで献血者増にも期待を寄せている。
 糖尿病の検査は、血糖値を測定するのが一般的だが、血糖は食事や運動の量、その日の体調によって変動してしまう。献血は食事や運動の前後を問わずに実施できるため、血糖値の正確な測定は困難。そこで、直前の食事などに左右されないグリコアルブミンの検査が検討された。
 グリコアルブミンは、血液中のアルブミンというタンパク質がブドウ糖と結合してできる物質。血糖値の高さと、その値が続いた時間に比例して増加する。このため、グリコアルブミンを測定することで血糖値の変化を間接的に知ることができるという。
 グリコアルブミンは採血時の過去約3週間の平均血糖値を反映している。同様に血糖値を間接的に測定できるグリコヘモグロビン(ヘモグロビンA1c)の過去約2カ月間に比べ反映する期間が短く、より採血時に近い血糖値を表しているとされる。
 実際の測定方法は「酵素法」と呼ばれる手法を使い、総アルブミン中のグリコアルブミンの割合を調べる。日本糖尿病学会の糖尿病治療ガイドによると、11―16%が正常値で、これを超えると糖尿病の疑いがあるとされている。 (2009/01/27)

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