――片頭痛の治療について教えてください。
「実は大きな問題があります。それは市販の消炎鎮痛薬を飲みすぎてしまう人が多いことです。片頭痛は発作があっても、通常は1日寝れば治ります。ところが消炎鎮痛薬を飲みすぎると逆に発作の回数が増え、薬物乱用頭痛という別の形の頭痛になってしまうのです。このような人が、すごく増えています」
―消炎鎮痛薬はどのような薬ですか。
「いわゆる痛み止めとしてよく使われる薬で、市販薬として売られているので自由に手に入れることができます。頭痛患者に多い女性は13、14歳ごろから生理痛で使い慣れているので抵抗感が全然ありません」
―どのように飲みすぎてしまうのでしょうか。
「受験や就職がきっかけのことが多いようです。『明日試験だから頭痛が起きないように』と先回りして飲む。就職すると『明日大事な契約があるので』など、もっとひどくなります。子どもができれば『PTAがあるから頭が痛くなったら困る』、帰宅して食事をつくらなければいけないと、さらに飲んでしまいます」
―乱用を続けるとどうなりますか。
月に15日以上も、ひどい頭痛が起きるようになってしまいます。このようになってしまうと本当に悲惨で、薬を飲んでも、もう効きません。大して効かないのに飲まなければいられないという中毒状態になってしまう人が大勢います」
―どのような人が薬物乱用頭痛になりやすいのでしょうか。
「仕事に期限があり休めないような職業の人が多いようです。会社員とかサービス業の人、女性医師や看護師にも非常に多いです。まじめで優秀な人ほど、なりやすいようです」
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