世界で3300万人
アフリカ、アジアで深刻
 1980年代に初めて報告された後、瞬く間に世界に拡大したエイズウイルス(HIV)の感染。国連合同エイズ計画(UNAIDS)などによると、2007年末時点の感染者・患者の合計は約3300万人と推定されている。
 新たに感染する人の数は、各国の対策の強化などで世界全体では減少しているものの、07年の1年だけで約250万人。死亡者数も約210万人に上るとみられる。
 まん延の影響が特に深刻なのはサハラ砂漠以南のアフリカ。死亡者は世界全体の4分の3を占め、この地域ではエイズが死亡原因の第1位だ。中でも南アフリカ、ボツワナなど八カ国はHIV感染率が15%を超えるなど、最も深刻な状況下にある。
 エイズで免疫力の落ちた人たちが結核を合併する「二重感染」も重大な問題で、南アフリカの医療関係者は「HIVがまん延するにつれ結核患者も増えた。1990年代からの結核対策がふいになった」と指摘する。
 日本を含む東アジアも約80万人の感染者・患者がいると推定され、新たな感染者の増加の勢いが最も大きい地域。中国や台湾など周辺各国で状況は悪化していると指摘され、日本への影響を懸念する声もある。 (2008/12/16)

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