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COPD、効果4年継続 |
慢性閉塞性肺疾患(COPD)の治療薬として日本を含む80カ国以上で使われている吸入抗コリン薬「チオトロピウム」(製品名スピリーバ)が、患者の呼吸機能を4年間にわたり改善したとする世界的な臨床試験の結果が、米医学誌などに発表された。
COPDは、酸素の交換を行う肺胞や気管支に障害が起き、息切れやしつこいせき、たんなどが出る病気で、重症になると日常生活に支障が出たり、酸素療法が必要になったりする。主な原因はたばこ。患者は世界中で増え続け、国内にも500万人以上と推定されている。肺機能は高齢になるにつれ健康な人でも低下するが、COPD患者では度合いがさらに大きくなる。低下を防ぐ唯一の手段は禁煙とされ、「吸入ステロイド薬や去たん剤などの薬物療法でいい影響を与えたものは過去にない」と久留米大呼吸器・神経・膠原病内科の相沢久道主任教授は言う。チオトロピウムの大規模臨床試験は、こうした背景で行われた。 試験では、日本など37カ国で一定の基準を満たす計約6000人の患者が、チオトロピウムを投与する群と偽薬を使う群にほぼ半分ずつ、無作為に割り当てられた。どちらの群も、抗コリン薬以外の薬は通常通り使用でき「普通の治療に近い研究のデザイン」(相沢教授)という。日本の患者は12施設の計約100人。 開始1カ月後以降、48カ月後まで6カ月ごとに呼吸機能の検査を実施。2群を比較したところ、1秒間に吐くことができる息の量(1秒量)は、すべての時点でチオトロピウムを投与した群の方が多く、より高い呼吸機能が継続して維持されていた。この傾向は、最も効果が高い投与90分後でも、投与直前でも変わらなかった。 全体では1秒量の低下の度合いを抑える効果は確認されなかったが、軽症・中等症の患者に限ると低下率を抑制していることが分かった。相沢教授は「できるだけ早期に治療することの重要性を示している」と話す。 チオトロピウム群では、苦痛の程度や心理・社会的影響などQOL(生活の質)の改善や、急性の症状悪化の抑制などでも継続した効果が見られた。 (2008/12/09) +font> |