遅れた日本の規制
98年にはがん死トップに
 日本ではたばこの消費量は戦後の経済成長とともに増加、欧米先進国より遅れて1960年代に流行期に入った。日本たばこ産業(JT)の調査では66年には、成人男性の喫煙率は84%あったという。
 日本のたばこ規制は、受動喫煙の防止をうたう2003年の健康増進法施行、保健分野初の国際条約となる05年の世界保健機関(WHO)たばこ規制枠組み条約発効を機にようやく動きだしたといっていい。
 禁煙治療への保険適用も、こうした流れの中で実現した。余命はたばこを吸わない人の方が長いとの報告もあり、効果が期待されている。  JTの調査で08年の成人男性の喫煙率は39・5%。1965年の調査開始以降最低だが、先進国では最高水準。女性は0・2ポイント増の12・9%だった。
 米国では90年代に肺がん死にブレーキがかかり始めたが、広告規制などの厳しい対策に乗り出したのは70年代。喫煙者が減った効果が、肺がん死減少という形で表れるには時間がかかる。 (2008/11/11)

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