死亡率低い7時間睡眠
日本人11万人の調査結果

 日本人約11万人の睡眠時間を調べたところ、7時間(6・5-7・4時間)の人が死亡率が最も低く、それより長くても、短くても死亡率が高くなることが約10年間の追跡調査で分かった。米国の大規模調査でも7時間睡眠が最も死亡率が低かったが、今回、日本人の大規模調査でも同様の結果となった。

▽4時間以下は2倍の死亡リスク
 調査は名古屋大大学院の玉腰暁子助教授(予防医学)らの共同研究グループが文部科学省から研究費を受け、北海道から九州まで全国45地区で1988年から実施。今回は99年までのデータを分析した。
 平日の睡眠時間を1時間ごとに区切り、年齢調整をした上で死亡リスクを比べると、男女とも7時間睡眠の人が最も死亡率が低かった。
 死亡率は7時間を底に、睡眠時間が長く、あるいは短くなるほど高くなり、7時間の人に比べ、4時間以下(4・4時間以下)では男性で1・62倍、女性で1・60倍高かった。10時間以上(9・5時間以上)では、男性で1・73倍、女性で1・92倍だった。
 「睡眠時間というのは、一概に生活習慣と言いきれないところがある。自分で決めているだけではなく、仕事や家庭などの社会環境やストレス、病気などの影響も受けている」と玉腰助教授。
 そこで、ストレスや病気、喫煙、飲酒などの影響を除いて調整したところ、男性では短い睡眠時間では死亡リスクは上がらないが、女性では4時間以下の睡眠時間では、7時間と比べて約2倍に上昇することが分かった。7時間より長い睡眠では、男女とも死亡リスクを上げるという傾向には変わりなかった。。
 
▽大事な睡眠の質
 短時間睡眠で男性の死亡リスクが下がらない理由は明らかではない。「男性は仕事をしている人が多いことから、仕事に関する要因が睡眠時間を短くしている可能性がある」(同助教授)。
 今回、あらためて7時間寝ている人が長生きしている結果が出たが、だから睡眠時間は7時間がいいとは言えないという。
 確かに、睡眠時間が極端に短くなれば、循環器や免疫機能に影響が出てくることが考えられるが、逆に長いとなぜ死亡率が上がるのか生物学的には、まだ分からないとされる。
 玉腰助教授は「集団で見ると7時間寝ている人が死亡率が低いということ。実際に7時間がよいかどうかを調べるには、睡眠時間の長い人や短い人を7時間にしてみる介入実験が必要。睡眠はやはり質が大事だと思う」と話している。

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