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3分の1に、北大教授ら |
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胃の粘膜にすむ細菌「ヘリコバクター・ピロリ」(ピロリ菌)を除去した場合、胃がんの発生が約3分の1に抑制されるとする研究成果を、北海道大の浅香正博教授(消化器内科)らのグループがまとめ、英医学誌「ランセット」にこのほど発表した。 ピロリ菌と胃がんとの関連に関する指摘は多いが、除菌で胃がんを抑制できるかについては、各国でのさまざまな調査が頓挫するなどして、はっきりしていなかったという。
浅香教授らは、早期胃がんの患者が内視鏡で粘膜を切除する手術の後、再発してしまう「2次胃がん」の確率が、3年で4―10%と極めて高いことに注目。短期間に胃がんになりやすい人たちからピロリ菌を除去し、胃がんを抑制できれば除菌効果を証明できると考え、研究デザインを1年以上かけて練り上げた。内視鏡手術後の患者505人を対象に、除菌したグループ255人と除菌しない250人とに分け、3年間にわたって経過を観察。粘膜を切除した以外の部分で胃がんが再発する頻度を調べた。 その結果、除菌しなかったグループでは3年後までに24人が再発したのに対し、除菌したグループでは9人で、再発のリスクは約3分の1に低下した。 ピロリ菌は、乳幼児期に衛生状態が悪いところで主に感染。先進国に比べ発展途上国での感染者が多く、戦後、衛生状態が改善された日本では若者の感染者は少ないものの、60歳以上では8割が感染していると考えられるという。 浅香教授は「胃がんは生活習慣病ではなく、ピロリ菌で発症する感染症だ。早期の胃がんで内視鏡手術を受けた患者に対しては早急に除菌を進めるべきで、発生頻度を3分の1以下に減少できる可能性が高い」と訴える。 ただ、除菌しても百パーセント抑制できるわけではないので、検診の強化など総合的な対策が必要で、特に団塊の世代が重要だという。「除菌と内視鏡検診を組み合わせることで、日本の胃がん死亡者数を10分の1以下にすることが期待できる」(浅香教授)としている。 (2008/10/07) +font> |