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インターフェロンと併用 C型肝炎治療に保険適用 |
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インターフェロンなど抗ウイルス薬によるC型肝炎の治療は、ウイルス(HCV)が特定の型で量も多い「難治性」の患者の場合、効果が下がる。こうしたケースで抗ウイルス薬と併用するウイルス除去療法に保険が適用された。血液透析などと似た原理で副作用も少なく、治療成功率の向上が期待されている。 ▽難治性では5割
C型肝炎は、輸血や汚染された血液製剤などの投与でHCVに感染して起きる。かつては肝機能を保護し悪化を防ぐ治療が主体だったが、ウイルスを体内から排除するインターフェロンの注射と、別の抗ウイルス薬リバビリンを一緒に内服する治療が普及し、排除率は高まった。その後、週1回の投与で済むペグインターフェロンも登場したが、依然として排除率が約5割にとどまっているのが、「1b」というタイプのウイルスで量も多い難治性の患者。 「日本人では1bの人が約七割を占める。この人たちの治療成績を上げることはC型肝炎治療の大きな課題で、何か工夫が必要だった」と話すのは、金沢大病院消化器内科の山下竜也助教。 ▽2段階でろ過
除去療法は、患者の腕や足の付け根の静脈からポンプを使って血液を外に出し、2種類の筒形の装置に送ってウイルスだけを取り除く「二重ろ過血漿交換療法」。装置の中には中空糸を使ったろ過膜があり、最初の膜で血液を血球と、HCVの大部分が存在する液体成分の血漿に分離。次の膜でHCVを取り除き、血球と血漿を一緒に体に戻す。 金沢大はこの方法の基礎となる動物実験などに1990年代から取り組んできた。「血液中のHCVには抗体が結合して比重の大きいものと、小さいものとがある。小さいものが多い人にはインターフェロンが効きやすいことが知られていたが、HCVを強制的に血液中から取り去れば、その後は小さいものの比率が高まることを確認した」(山下助教)という。 ほかの病気で有効性や安全性が確立していた二重ろ過法で、装置を通した直後にはHCVの量をいったんゼロにできることも判明。ただ、患者の肝臓では新たにHCVがつくられるため、除去療法でウイルスを減量しながらインターフェロンを投与し、インターフェロンを効きやすくすることを狙った治療が計画された。 ▽副作用少なく 金沢大など国内15施設で行われた臨床研究は、ペグインターフェロンとリバビリンを48週間投与する治療の最初の2週間に、除去療法を5回実施。この治療を行った24人では、17人(71%)にHCVが消滅する効果があった。除去療法を併用しなかった58人では効果は29人(50%)だった。 保険適用はことし4月で、治療を受けた人は全国で250人を超えた。「除去治療後もインターフェロンなどの投与は続いており、有効性の本格的検証はこれからだが、副作用は気分不快など一過性のもので、安全性に問題はない」と山下助教は話している。 山下助教によると、除去療法は1回の治療が4―5時間。血管にカテーテル(管)を留置する場合もあり、通常は2週間ほど入院し、この間に最大5回行う。全国の主な実施施設は医療機器メーカー、旭化成クラレメディカル(東京)のサイトで検索できる。(共同通信 江頭建彦) (2008/10/07) +font> |