茨城は集団接種で向上
はしか予防のワクチン
 はしか予防のため、4月から全国の13歳と18歳全員が対象のワクチンの追加接種が始まったが、6月末までの接種率は全国平均で13歳が対象者の約4割、18歳は約3割にとどまり出足は鈍い。こうした中、茨城県では多くの市町村が中学校での集団接種を併用し接種率が向上。13歳では7割を超え他の都道府県を大幅に上回った。
 はしかは麻疹ウイルスに感染した患者のくしゃみやせきで広がる。感染力が極めて高く免疫のない人が感染するとほぼ100%発病。発熱や風邪のような症状の後、全身に発疹が出るのが特徴で、急性脳炎を引き起こすなど重症化する例もある。
 予防にはワクチンが有効で2回の接種が効果的とされる。国は2012年までに国内からはしかの排除を目指すが、接種率95%を確保しないと目標達成は困難だ。
 追加接種は、昨年の10―20代のはしか流行を受け、若者の免疫強化を目的に5年間の時限措置として実施が決まり、6月末までが積極的に接種を勧奨する期間だった。
 茨城県保健予防課によると、13歳では対象者28750人中、20473人が接種。基本は医療機関での個別接種だが、44のうち30市町村が中学校での集団接種を併用した。集団接種実施の市町村はほとんどが接種率8割を超え、個別接種のみの自治体と大きな差が出た。
 「集団接種では、万一に備え消防にも連絡し、搬送先の病院も確保するなど万全の措置を取った」と、同課の永田紀子係長。市町村にも個別接種に比べ費用がかからないメリットがある。今年、集団接種を導入しなかった市町村の中には来年度の実施を検討しているところもあるという。
 茨城県内では昨年の全国的な流行の前にも集団発生が相次いで起き、「はしかを流行させてはいけないという共通認識が行政にも医師会にもあった」(永田係長)。こうした背景もあり、昨年夏に国が追加接種の方針を打ち出した後、各自治体が集団接種導入を決定するのは早かったという。
 一方、18歳の追加接種率は茨城県も含め全国的に低迷している。接種の主体は市町村のため、生徒が複数の市町村から来る高校での集団接種は難しいとされるが、茨城県では地元の保健センターで集団接種を実施した自治体で、やはり接種率が高いという。 (2008/09/30)

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