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槙野岡山大教授 |
慢性腎臓病(CKD)で気を付けるべきことや、予防で重視する点について、日本腎臓学会理事長の槙野博史岡山大教授(腎・免疫・内分泌代謝内科学)に聞いた。
―自覚症状の少ないCKDを早期に見つけるには。「CKDのうち、慢性腎炎は10代から20代に多い。学校や職場での検診でも行われる検尿が重要で、タンパク尿が見つかったら医師に相談してほしい。糖尿病や高血圧が原因の腎障害の人は、元の病気をきちんと治療するとともに、合併症のCKDを早く見つけることが重要で、これにも検尿が大事だ。試験紙は薬局で市販されているので自分でもできるし、より精密な『微量アルブミン検査』と呼ばれる方法もある」 ―タンパク尿を重視する理由は。 「タンパク尿は尿をつくる腎臓の糸球体の異常を早く検出する指標だが、タンパク尿自体が尿細管などに障害を与えることが最近分かってきた。タンパク尿のレベルが高い人ほど将来、透析に至る危険性が高まることが国内の研究でも明らかにされた」 ―CKDでも病期(ステージ)1や2の人は何もしなくていいのか。 「この時期は腎障害の程度は小さいが、まずは原因を突き止めることが大事。腎臓の組織の一部を採取する検査が必要な場合もある。ステージ3までなら、早期の適切な治療で状態を元に戻したり、進行を食い止めたりすることが可能で、非常に重要な時期だということを忘れないでほしい」 ―ほかの病気との関連は。 「CKDは心筋梗塞や脳卒中などの危険性を高めるが、高血圧や糖尿病、肥満、脂質代謝異常などは逆にCKDのリスクとなる。該当する病気が多いほどCKDの発症率が高くなるとの研究もある。CKDと生活習慣病との悪循環を断ち切ることが大切だ」 ―日常生活で大事なことは。 「どのステージでも減塩によって血圧をコントロールすることが重要。ステージが進めば腎臓を保護するためタンパク質の摂取制限も必要になってくる。禁煙や十分な睡眠、適正体重の維持を心がけ、腎臓にやさしい生活を送ってほしい」 (2008/08/12) +font> |