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血糖管理で治療ガイド作成 |
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糖尿病で人工透析を受けている患者の血糖を管理する際、広く使用されている指標の「糖化ヘモグロビン(HbA1c)」では誤った値が出る恐れがあるとして、日本透析医学会が別の指標「グリコアルブミン」の方が優れているとの内容を盛り込んだ治療ガイド作成を進めている。 国内で人工透析を受ける患者は年々増加し、同学会の集計では2007年で約275000人に上る。透析を導入する原因の第1位は糖尿病性腎症で43%を占め、割合も増え続けている。
透析を受けている糖尿病患者の血糖コントロール悪化は動脈硬化に関連し、生命を脅かすことにもつながるとの報告がある。適正なカロリー摂取で栄養状態を保つことや、高血糖の場合はインスリン注射などが基本的な治療となる。治療ガイド作成にかかわる稲葉雅章大阪市立大准教授(代謝内分泌病態内科学)によると、コントロールの指標には通常、HbA1cが使われるが、透析患者の約9割は赤血球を増やすホルモンであるエリスロポエチンの投与を受けており、この影響でHbA1cの値が低下する。このため血糖が良好にコントロールされていると誤解されるケースが出ることが分かってきた。 一方、グリコアルブミンはエリスロポエチンなどの影響を受けない。腎機能が正常な糖尿病患者と透析中の糖尿病患者との間で両指標の値を比較した調査では、HbA1cでは透析患者が約30%低く出たのに対し、グリコアルブミンは両患者ともほとんど変わらず、グリコアルブミンの方が透析患者の指標として望ましいという。 稲葉准教授は「透析患者はすでに糖尿病の合併症が進行しており、血糖をコントロールしてさらに悪化するのを防止する重要性を認識していない透析医もいる」と指摘。 「HbA1cが正確な値を示さないことを理解している医師が少ないことも問題で、血糖コントロールをめぐる状況はあまり良いとはいえない」と強調する。 作成中の治療ガイドは、エリスロポエチン使用中の患者と、腎不全でない患者とではHbA1cの値が異なることを医療関係者に認識するよう求め「グリコアルブミンの方が血糖コントロールの指標として優れている」と記載される方向だ。 (2008/07/29) +font> |