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世界規模でキャンペーン |
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中枢神経系の一部に炎症が起き、視覚や運動機能などにさまざまな障害が出る難病の多発性硬化症(MS)。症状や経過に個人差が大きいため、周囲の誤った理解や偏見で苦しむ人も少なくないといい、病気への理解を深めてもらう世界規模のキャンペーンが始まった。 この病気は免疫系の異常で脳や脊髄(せきずい)の神経細胞をつなぐ「軸索」の覆いの部分がダメージを受け、刺激がうまく伝わらなくなって起きる。「手足に力が入らないなどの運動まひのほか、視力や排尿、感覚の障害、うつ状態など症状は多彩で、個人差が大きい」。MSに詳しい東京女子医大の清水優子講師(神経内科)はこう話す。
国内の患者は約12000人で、女性が男性の2―3倍と推定されている。社会や家庭で中心的役割を果たす20―40代での発症が多く、突然起こる疲労感などを「なまけている」と誤解されやすいという。15年前に発症し、現在は患者団体「MSキャビン」理事長の中田郷子さん(35)も「症状の程度が1日単位で変わるため、仮病を疑われる人がいる。職場で担当を変えられたり、自主退社を迫られたりするケースもある。難病のイメージ、再発や将来への不安などで引きこもりにもなりやすい」と、周囲の理解を求める。 キャンペーンを展開するドイツのバイエル・シエーリング・ファーマ社は、日本を含む20カ国で健康な人への認知度調査を実施。約2000人から回答を得た。病名を聞いたことがある人は20カ国全体の85%に対し、日本では41%で、中枢神経系以外の病気だと考えている人も多かった。 清水講師によると、免疫調節薬のインターフェロンに再発、進行を抑える効果があり、早期診断・治療が重要。 日本でのキャンペーンは、バイエル薬品(大阪市)がホームページと写真集「THE IMAGE OF MS―多発性硬化症と共に」で、病気と上手に付き合いながら効果的に治療を続けている患者のメッセージや写真を紹介している。 写真集は非売品で、入手の問い合わせは同社の問い合わせ窓口、フリーダイヤル(0120)600963へ(平日の午前10時から午後5時半)。 (2008/07/22) +font> |