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手術医不足、育成必要 |
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口の中やのど、鼻などにできる「頭頸部がん」は、がん全体の3―4%。治療は手術と放射線が中心だったが、発声や食事など生活の質(QOL)への影響が大きい。このため国際医療福祉大三田病院(東京都港区)頭頸部腫瘍センター長の鎌田信悦教授は、脳腫瘍で使うことが多い放射線治療「サイバーナイフ」の使用例を増やしている。 食べ物や飲み物が通る口から食道は、ひと続きの粘膜。さまざまな刺激が要因となり、複数のがんが発生しやすい。「最大の原因はたばこと酒」と鎌田教授は指摘する。声帯にできる喉頭がんの患者は、ほとんどが喫煙者で「たばこがなくなれば理論的にはがんは30分の1になる」。
鎌田教授によると、舌がんは2センチ以下だと治療可能なことが多いが、患者の7割はそれ以上に大きくなって来院する。咽頭がんはのどの異物感、喉頭がんは声のかすれなど兆候がある場合も多く「早く気付いて診察を受けてほしい」と話す。この数年進めているのは、サイバーナイフによる治療だ。さまざまな方向から放射線を腫瘍に集中させ、従来より大量の放射線を当てる一方、正常な部分への副作用は少なくできる。 事前にコンピューター断層撮影(CT)や内視鏡で検査して照射部位を決めるが「頭頸部の構造をよく知っていないと、がんの範囲を特定するのが難しい」と鎌田教授。
目に近い頭蓋底部、のどの下部の下咽頭などで直径3センチ程度までのがんが対象で、1回30分の照射を3日間続ける。この2年半で約100人を治療、がんが消えた人もおり、7―8割の患者に効くのではないかという。頭頸部がんは、抗がん剤による治療も増えているが「最終的には患者の約半数は手術が必要になる」という。 鎌田教授は癌研究会の病院などで治療に当たり、手術による機能低下や外見の変化を補うため、手足の皮膚やあばら骨などを使い切除した部分を代替する再建手術を取り入れた。内視鏡を使ったり、転移防止のため取り除くリンパ節の範囲を小さくしたりするなど、患者の負担を減らす手術法にも取り組んだ。 放射線や抗がん剤が効かない患者は、血管がもろくなっているなど状態は悪く、手術をできる医師は減っている。鎌田教授は「医師確保は深刻。専門医を育てないといけない」と話す。 (2008/04/22) +font> |