医療訴訟は90年代から倍増
報告は年間約1300件
 医療事故はどれぐらい起きているのだろうか。最高裁のまとめによると、医療ミスなどを理由に患者側が医師や医療機関に損害賠償を求める訴訟は増加傾向にある。
 各地の裁判所に新規提訴された件数は、1996年には575件だったが、04年には1110件とほぼ倍増。以降、やや減少したが06年は913三件に上った。
 また警察庁によると、警察が刑事事件として立件した医療事故は99年には10件だったが、2000年以降急増し、06年は98件、07年は92件に上った。99年に都立広尾病院で起きた薬剤取り違え事件をきっかけに、医療機関が警察に届けるケースが増加したというのが医療関係者の一致した見方だ。
 日本医療機能評価機構(東京)が2004年10月から始めた医療事故情報の収集事業では、全国の大学病院や国立病院機構の病院など、代表的な約270カ所に事故報告を義務付けている。
 07年は193病院から計1266件の報告があり、うち11・2%の142件で患者が死亡していた。年間のデータがある05、06年と比べても、ほぼ横ばいで推移している。
 ただ日本には病院が約8800カ所あり、これらは氷山の一角にすぎない。すべての医療機関を対象とした報告制度はなく、全容は把握できていないのが実情だ。 (2008/04/15)

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