1カ月連続で装着可能
ソフトレンズを国が承認
睡眠時も外さない「連続装用」が1カ月間可能なソフトコンタクトレンズを、厚生労働省が承認した。仕事で定期的な取り外しが難しい人や、強度の遠視で近くが見えず自分でレンズを入れられない人らがうまく使えば、メリットは大きいと専門家は指摘する。
 この製品は、朝着けて夜外す「終日装用」で1カ月間使える製品として、2004四年にチバビジョンが発売した「O2(Oの横に小文字の2)オプティクス」。最長1カ月間の連続装用を眼科医の判断で行うことが今年1月、新たに認められた。視力矯正用のソフトレンズでは国内で初めて。
 連続装用のレンズに必要な条件として、日本コンタクトレンズ学会理事で梶田眼科(東京都港区)の梶田雅義院長は①レンズが角膜に張り付かず、水分が十分に供給され老廃物も出ていきやすい②高い酸素透過性③細菌やタンパク質が付着しにくい―を挙げる。
 同社によると、製品の素材はシリコーンと含水性のポリマーを特殊な方法で重合させた「シリコーンハイドロゲル」。酸素透過率は連続装用に必要な値を40%上回る。表面の加工で、タンパク質の付着量は同社の1週間連続装用レンズの1000分の1以下だという。
 02年から国内6施設で行われた治験(臨床試験)では、約60%の人が28八日以上、連続装用。着ける期間が長いほど不具合を感じる人が増えるといった傾向は見られず「途中で外した人の多くは偶発的な要因」と梶田さん。
 航空会社の客室乗務員や看護師など、不規則な勤務や徹夜でレンズを外したくても外せない人、レンズをしたまま寝てしまうことの多い人らから「乾燥した感じがなく使える」「仮眠に不安がなくなった」などの声が寄せられているという。
 遠視が強く自分でレンズを装着できない高齢者らでも、効果があがっている。レンズを外すと近くの物が見えないという60代の女性には、梶田さんが月に1度、外来でレンズを装着。「頭痛や肩こり、眼精疲労に悩んでいたが若返った気がする、と喜ばれます」。月に1度訪問する娘にレンズを着けるのを手伝ってもらっている80代の男性もいる。
 シリコーンハイドロゲル素材のレンズは各社から発売されており、連続装用の期間はさまざま。梶田さんは「レンズとの“相性”や装着感には個人差がある」と指摘し、扱いに習熟した眼科医での処方を勧めている。 (2008/04/08)

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