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乳がん検査に威力 被ばくなく精密画像 |
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マンモグラフィーによる乳がん検診後の精密検査として、磁気共鳴画像装置(MRI)を使って病巣を調べる「MRマンモグラフィー」が注目されている。手術で摘出する範囲を決めたり、手術前の化学療法の効果を確認したりするのに有用で、国も全国のがん診療連携拠点病院に専用装置を整備する方針を決めた。 ▽治療方針決定に
検診で広く使われているマンモグラフィーは、乳房を透明な板で挟んでエックス線で撮影する。これに対しMRマンモは、円筒形のMRIで強い磁場を発生させ、人体から出る電波を受信、画像化する。検査にかかる時間は約30分。聖路加国際病院(東京都中央区)の中村清吾ブレストセンター長は「最大の特長は、エックス線を使わないため被ばくしないこと」と説明する。 MRマンモは、米国では乳がん検診に追加する有用性が報告されている。日本では、マンモグラフィーや超音波による検査で異常が見つかった場合の精密検査という位置付けだ。 中村センター長によると「乳管内のがんの広がりが細かく分かるので、温存手術か全摘手術か、治療方針を決める上で欠かせない」。がんがあるのとは反対側の乳房の検査、手術前に行う化学療法の効果判定などにも利用され、同病院では手術が決まった患者すべてにMRマンモを実施しているという。 ▽半額を補助
通常のMRIでも乳房の断面は撮影できるが、医療機関ではMRIに取り付ける乳腺撮影専用装置(マンモコイル)の導入が進んでいる。患者が寝る台の上に設置、うつぶせになった患者の胸が当たる部分に穴が2つ開いており、乳房からの電波を間近でキャッチするため、より精密に映し出せる。国も「マンモコイルは診療に有効」(厚生労働省がん対策推進室)として、全国356の拠点病院に2年をかけてコイルを整備するため、2008八年度予算案に8億7千万円を計上した。1台千数百万円するコイルの新規購入や最新機種への更新の際、半額を補助する。 「日本放射線科専門医会・医会」は07年12月から08年1月にかけ、MRマンモの実態を調査、二月に東京で開かれた日本乳癌(がん)画像研究会で中村センター長が結果を報告した。 ▽実施は85% 調査の対象は、拠点病院と乳がん手術件数が多い病院の計549施設で、321施設(拠点病院179、それ以外142)から回答があった。 MRマンモを実施していたのは85%に当たる272施設で、実施率は拠点病院が88%、それ以外の病院は80%だった。行っていない理由は「(乳腺外科など)診療科からの依頼がない」「放射線科が受け付けていない」「MRIがない」など。 272施設のうち、コイルを使っていたのは214施設で、使っていない施設の半数は「コイルがない」ことを理由に挙げた。 中村センター長は「きちんとした画像を撮るにはコイルが必要」と指摘。年間の乳がん手術数が150件以上の病院は40施設あり、その半数以上の22施設は拠点病院ではなかったことなどから「コイル整備が拠点病院だけでいいのかや、乳がん診療の態勢を考える必要がある」としている。(共同通信 影井広美) (2008/03/04) +font> |